「獄中花・オクニョ・オンニョ」17話

「獄中花・オクニョ・オンニョ」17話

チンセヨン/子役 チョンダビン(オンニョ役)、コス(ユンテウォン役:ユンウォニョンの庶子)、キムミスク(文定王后役:中宗王の王妃)、チョンジュノ(ユンウォニョン役:文定王后の弟)、パクチュミ(チョンナンジョン役:ユンウォニョンの妾)、ユンジュヒ(イソジョン役:妓女)、キムスヨン(ユンシネ役:チョンナンジョンの娘)、チョングァンリョル(パクテス役:チョンガンジョ・趙光祖の弟子)、チェテジュン(ソンジホン役:捕盗庁庁官、パクテスの孫)、チョンウンピョ(チチョンドゥク役:チョノクソ・典獄署の官吏・オンニョの養父)、チュジンモ(イジハム役:学者、オンニョの師匠)、チェミンチョル(チョンデシク役:典獄署署長)、イムホ(カンソノ役:捕盗庁武将兼チェタミン(諜報員))、イヒド(コンジェミョン役:商団大行首)、カンミノ(キチュンス内禁衛役:文定王后直属護衛)、シュリ(チョンドン役:スリ)、ソ・ハジュン(明宗役・お忍名:暗行御史イギジュン)

捕盗庁で。
捜査官様が知っているように私は典獄署の茶母です。私が幼い時、典獄署で、パクテスという方に出会いました。その方は謀叛の罪で典獄署の地下牢に囚われ20年の歳月に渡って収監されていました。後でわかったのですが、パクテス様が長い間、典獄署に収監されていたのは、文定王后様の命令でした。そのパクテス様が捜査官様の実父ですと話すオンニョ。
俺を謀反の家の子孫だと言うのかと言うソンジホン捕盗庁捜査官に、パクテス様に謀反の罪を背負わせ、殺したのはユンウォニョン大監です。それなのに貴方はユンウォニョン大監の娘婿になろうとしていますと言うオンニョ。
黙れ・・・と叫ぶソンジホン捕盗庁捜査官。

典獄署で。
・・・回想・・・
これは、パクテス様が残した遺品です。孫を探し出したら、必ず渡してくれと頼まれました・・・と差し出すオンニョに、必要ない。俺とは関係がない物だから、持って帰れと言い放つソンジホン捕盗庁捜査官。

パクテスの遺品の入った袋を開け、中の手紙を読むオンニョ。
俺の孫よ。父母もいなく過ごした人生、どんなに苦労したか想像できる。こうやって残した文字でお前の傷がどれだけ癒えるかはわからないが、申し訳なかったという言葉だけは伝えたかった。お前がこの手紙を受け取ったということは、俺はすでにこの世にはいないということだ。この手紙と一緒に地図を1枚残す。この地図に記された場所を訪ねれば、お前の残った人生に大きな助けになるだろう。最後に、この手紙を届けたオンニョという娘は、俺のかけがえのない友であり、たったひとりの弟子だった。お前に能力があればオンニョの面倒を見てやってくれ・・・と。
手紙を読みながら、涙するオンニョであった。

ソソル妓房で。
大監に聞きたいことがあります。もしかしてパクテスという者を知っていますかと聞くソンジホン捕盗庁捜査官に、お前が何でパクテスを知っているのかと聞き返すユンウォニョン大監。捕盗庁でチェタム(諜報員)に関する捜査をしている中で出て来た名前ですと答えるソンジホン捕盗庁捜査官に、パクテスは俺と悪縁があった者だった。俺とは政治的立場が違う敵関係以上に、俺の人生の邪魔になる者だった。俺はユンウォニョンだ。俺がそんな奴を放って置くと思うか。謀反人に仕立て上げ、終わらせてやったのだと言い放つユンウォニョン大監であった。

ユンウォニョン大監の話を思い出しながら、叫び声をあげながら、家路に着くソンジホン捕盗庁捜査官。

典獄署で。
飢饉などの今後の危機的状況に備えて、罪人の労働力を使いお金を稼ごうというオンニョの提案で、刑曹から典獄署の罪人の労働の許可を取り付ける典獄署署長。
名簿は作ったか、強盗や殺人者は外しただろと言う典獄署署長に、全員外したので心配しないでくださいと答えるオンニョ。罪人を集め、今後、塩工場で仕事をすることになる。仕事をした対価は与える。しかし、万一、現場から逃亡する者がいたら、一番つらい刑を与えると話す典獄署署長。

夜、道端で。
何で、俺を避けるのか・・・と言う刑曹捜査官イギジュンとしてお忍びの明宗王に、貴方様の正体は何なんですかと言うオンニョ。私は貴方様が刑曹捜査官でないことは知っています。どうして典獄署の視察までするのですか。正体を明かさないなら行きますと言うオンニョに、今から言うことは秘密にしないといけない。俺が典獄署に行ったのは、刑曹判事の命ではなく、王の命を受けたからだ。俺は王の命を受ける暗行御史(王直属官吏)と言う明宗王。それを信じろというのですか。証拠を見せてくださいと言うオンニョだが・・・。

酒場の個室で。
王が典獄署の事情を聞かれ、もっと詳しく知りたがっている。お前が典獄署の事情を教えてくれ・・・とオンニョに話す明宗王。
そこへ、ユンテウォンが・・・。最初、刑曹捜査官だと嘘をつきながら、今度は、暗行御史だと言うなんて・・・と言うオンニョ。
個室の外へ連れ出すユンテウォン。そこへ、明宗王の配下が・・・。暗行御史の手形をオンニョに見せる明宗王。

典獄署で。
俺に残された遺品を見ることができるかと言うソンジホン捕盗庁捜査官に、パクテスの遺品を渡すオンニョ。

ソソル妓房で。
大監にお願いがあります。塩を納品する競合があります。私が所属する商団で塩を納品できるように助けてください。大監の力で競合に勝たせてくださいということではありません。今回の競合が公平に進められるように助けてくださいとユンウォニョン大監に言うユンテウォン。

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