ドラマ「ごめん、愛してる」

ドラマ「ごめん、愛してる」ですが、韓国ドラマのリメイクです。

韓国ドラマの主要キャストは、オーストラリアに養子に出されたチョン・ギョンホの兄役のソ・ジソップと、チョン・ギョンホのスタイリスト役のイム・スジョン、歌手でトップアイドル役のチョン・ギョンホです。

ソ・ジソップに当たるのが長瀬智也でドラマでは、養護施設の前に捨てられ、養子に出された岡崎律訳の設定となっています。韓国のマフィアの舎弟みたいなことをして、マフィアのボスの息子を守って、頭に銃弾を受けてしまう・・・余命わずか・・・日本に実の母を探しに来るという設定です。

韓国ドラマのリメイクだからなのか、わざと韓国のロケを入れたのか、よくわからないが、ここでわざわざ韓国を出す必要はないような気がする。
原作の韓国版はオーストラリアなのだから、ヨーロッパのどこかの国を選んだ方が良かったと思うのは自分だけだろうか。

長瀬智也のキャラを生かすのに、ヨーロッパよりは韓国だったのか・・・マフィアよりはヤクザというイメージを作りたかったからなのかもしれない。

そして、イム・スジョンに当たるのが吉岡里帆で日向サトルの付き人の三田凛華役、チョン・ギョンホに当たるのが坂口健太郎でピアニストの日向サトル役です。

韓国のドラマが良かった為に、そのままのシナリオで、キャストもイメージにあった俳優・女優を選べば、最高だったと思うのだが、シナリオをいじっているので、それが吉と出るのか凶とでるのか・・・。

シナリオを変えるのであれば、もっと大胆に原作を超えてやるぞいう内容に仕上げてほしかった。

韓国版を超えるために、岡崎律が養子に出された場所やキャラ設定もヨーロッパやアメリカなど西洋又は東欧にし、例えば、米国軍人の養子になり、米国特殊部隊のブラックベレーに配属された軍人にしたり、ロシア人の養子になりロシアの特殊部隊スペツナズの軍人になるとか、英国人の養子になり英国の特殊部隊SASの軍人になるとか・・・そして、キャラ設定にしても、陰のある強靭なイケメンなタイプにするなど・・・そして、もっと、戦闘アクションが欲しいなというところだ。
ヤクザやマフィアをなんとなく守って、頭に銃弾を受けて・・・というのではなく、特殊部隊の軍人として頭に銃弾を受けるまでの戦闘アクションを数話に掛けて描くなど、もっと、岡崎律のカッコよさ、魅力を前面に押し出してほしいのだ。

でも、それなりには面白い。だが、何かが足らない。
何が足らないのだろうか・・・。
感情の起伏、そうだ・・・泣けないのだ。

長渕智也と吉岡里帆の関係が曖昧なのだ。好意を感じ始めた程度のつながりで、本当に愛しているんだという気持ちが伝わってこないのだ。おじさんとギャルみたい関係で・・・
「ごめん、愛してる」の題なのに、愛しているという感情が伝わってこないのだ。
後半戦から最終回まで、どこまで、長渕智也と吉岡里帆の愛の関係を確立できるかが、最後に泣けるかどうかのバロメーターになってくるんだと思う。

韓国版の「ごめん、愛してる」を知っているだけに、日本語版がそれを超えることができるのか、いままのままでは、到底足元にも及ばない結末が予見されるだけに、後半戦のシナリをに乞うご期待と言うところだ。