「大王の夢」11話

「大王の夢」11話

チェスジョン/青年期 チェサンウ(キムチュンチュ王役)、キムユソク/青年期 ノヨンハク(キムユシン役)、パクジュミ/青年期 ソンジュア(善徳女王:トンマン王女役)、イヨンア/青年期 キムヒョンス(スンマン皇后役)、チョンドンファン(キムヨンチュン役:キムチュンチュの父)、チョギョンスク(チョンミョン王女役:キムチュンチュの母)、チョソヨン(ポリ宮主役)、リナトグレース(ウンミョン皇后役)、ミンジア(ポフィ役)、チェイルファ(キムリヒョン役)、新羅真平王、金色狐(刺客)、ビヒョンラン(鬼門の首領)、葛文王(カルムナン王)、上大等(サンデドゥン:祖父)

キムユシンの家で。
ユシン兄貴の妹がなぜ、ここにいるのですかと聞くキムチュンチュに、本当に昨晩のことを覚えていないのですか。昨晩、チュンチュ様が私を・・・と言うムンフィ。

宮殿で。
大王陛下はお前達二人を信じている。査政部は宮廷の基幹を正し、民心を収拾し、花朗徒は敵に対する先鋒を勤めないといけないとキムチュンチュとキムユシンに言うトンマン王女であった。

山道で。
スンマン皇后の刺客に襲われるポロ王子と母。
そこへ、キムユシンと花朗が・・・。
その隙に、縛られたポロ王子を助けるキムチュンチュだが・・・。
逃げる最中に遅れたポロ王子の母に刺客の槍が・・・。
崖に追い詰められたキムチュンチュとポロ王子。
槍を投げる刺客・・・槍をかわし、川の中に飛び込むチュンチュ。
川からポロ王子を抱きかかえ・・・砂浜に。

宮殿で。
ムンフィ(キムユシンの妹)を側室にと勧めるスンマン皇后。
皇后陛下、私は皇后陛下の恩恵を受ける資格はありません。私には心を許した情人がいますと答えるムンフィに、情人がいても問題ない。宮廷に入る女性には過去のことは問わない。心配しないで・・・と元気付けるトンマン王女だが・・・。情人の子を宿しましたと答えるムンフィ。情人が誰なのか・・・と問い詰めるスンマン皇后。私に罪があります。その方にはなんの過失もありませんと答えるムンフィ。
大王陛下と王室を欺瞞した罪を犯しながら・・・その罪を隠そうとするのかと怒り狂うスンマン皇后。
幸いにも、まだ、側室として選ばれたわけではないでないですかと言うトンマン王女に、王室を欺瞞した罪がどんなに大きな罪なのか、万民に知らしめる叫ぶスンマン皇后であった。

川の前で。
ムンフィを助けるなら、チュンチュが傷つく。チュンチュを生かすには、ムンフィが死なないといけない。どうしたらいいんだ。どうしたら・・・と悩むキムユシン。

キムユシンの家で。
全て私が悪いの。私が死ねばいいの。あの人に迷惑はかけたくないわと言うムンフィに、死ぬのが怖くないのかと聞くユシン。
怖いわ。考えるだけで体震えるほど・・・だけど、あの人が私のために、名誉を傷つけられ、罵倒されることを考えると、生きていても・・・チュンチュ様を生かせるなら、死にますと兄キムユシンの前で泣くムンフィであった。

キムチュンチュの家で。
ムンフィお嬢様がとてもかわいそうなことになっていますと言う夫人に、それはどういうことだと聞き返すチュンチュ。噂を聞いていないのですか。ムンフィお嬢様が大王陛下の側室としての鑑定を受けたのに、通じ合った情人がいたそうです。その情人の子を宿したことを話したので、皇后陛下がお怒りになって、ムンフィお嬢様は勿論、ユシン様の家門まで危機に陥っているそうですと答える夫人。
ユシン兄貴に会わなければ・・・と急いで出て行くキムチュンチュ。

キムユシンの家で。
火あぶりの準備が出来・・・父と家門を守る方法はこれしかありませんと言い、心の準備はできたか・・・と涙ながらに、ムンフィに死刑台に上がるように伝えるキムユシン。
十字架に縛られ・・・三韓統一を成し遂げたら、俺の罪の代価を受けると言うユシンに、私が選択した道ですから、ユシンお兄様を恨む事はありませんと答えるムンフィ。

火をつけろと叫ぶキムユシン。
そこへ、止めろとトンマン王女が・・・。
すぐに刑を止めろと命じるトンマン王女に、私は王女様の命を受け取ることができませんと答えるキムユシン。私の命を拒否するというのかと言うトンマン王女に、全てが王女様に対する忠誠です。皇后陛下が命じられた罪を王女様が免除されたなら、王室の混乱が起こるはずです。私はこの国ために、王女様の命に従うことはできません。燃え尽きるまで、誰も止めることができませんと言い放つキムユシンであった。

駄目だ・・・刑を止めろ・・・と飛び込んで来るキムチュンチュ。

次話へ。