「大王の夢」27話

「大王の夢」27話

チェスジョン/青年期 チェサンウ(キムチュンチュ王役)、キムユソク/青年期 ノヨンハク(キムユシン役)、パクジュミ/青年期 ソンジュア(善徳女王:トンマン王女役)、イヨンア/青年期 キムヒョンス(スンマン皇后役)、チョンドンファン(キムヨンチュン役:キムチュンチュの父)、チョギョンスク(チョンミョン王女役:キムチュンチュの母)、チョソヨン(ポリ宮主役)、リナトグレース(ウンミョン皇后役)、ミンジア(ポフィ役)、チェイルファ(キムリヒョン役)、新羅真平王、金色狐(刺客)、ビヒョンラン(鬼門の首領)、葛文王(カルムナン王)、上大等(サンデドゥン:キムユシンの祖父)

トンマン王女の御前で。ビダムと。
チュンチュ、お前はどんな理由でビヒョンランに会って、内通したのか。ビヒョンランと手を組んで王室と朝廷を転覆させる野心を持ったのかと聞くトンマン王女に、野心なんて、誤解です。事件を早く収拾するために、今回の事件の原因である皇后の首を取るために・・・それが事態を収拾する方法だと考えたのです。忠誠からですと答えるチュンチュ。今は、誰の忠誠も信じられない。お前の忠誠が本当なら、注意しなさい。今は王室の正統性に挑戦する群れを追い出すことが、何よりも重要だということを・・・と言い放つトンマン王女であった。

大王の御前で、
王子が本当に自分の子ですとえその尾を見せながら嘘泣きするスンマン皇后にだまされ・・・。
朕は王子が王室を継承する唯一の直系と定める。王子を貶めようとする噂を流したりする者は朕と王室を欺瞞する大罪として処断する大耶城城主ビダムは兵を連れ、大耶城に戻り、本分を果たせと勅令を発する大王であった。

キムユシンの家で。
酒を酌み交わしながら・・・。
行く道が違い、本当にお互いの胸に剣を突き立てなければいけないのですかと聞くユシンに、志が違うだけだ。お前とチュンチュは王室の権威で三韓統一をなそうとして、民を救おうとしているのだが、俺は王室をひっくり返して奴隷も人として生きられる世界を作ろうとしているのだと言うビヒョンラン。
誰が何と言おうと、ビヒョンランは俺の師匠であり、友だ。今からでも遅くない。三韓統一のために、一緒に戦ってくれれば、王女様は罪を許し、国の人材として重用されることだろう。ポフィ(ユシンの妹)のそれを望んでいるはずだと言うユシンに、この国の未来のために、俺の志を堂々と明らかにしたのだ。この酒が最後の別れの酒になるかもしれないなと言うビヒョンランであった。

神殿に行く途中の道で。
軍を率い、神殿に進軍するビダム。
道を塞ぐヨンチュン公(チュンチュの父)に、トンマン王女の命令に反対し、反逆をするというのかと言い放つビダム。そこへ、待伏せした皇后の兵が・・・。全て殺せ・・・と兵に命じるビダム。

王宮で。
ビヒョンランの配下がトンマン王女の首を取りに・・・。
戦う花朗徒達。トンマン王女の元へ向かうビヒョンランの前に、キムユシンが立ちはだかり・・・。
本当に、こうしなければいけなかったのかと聞くユシンに、奴隷が主人になる世界を作るには王子が王位に付かなければならないと言うビヒョンラン。大儀のない反逆は許せないと言い放つユシンに、反逆かどうかは勝敗によって決まるのだ。勝った者の大儀がこの国をもう一度建て直すことになるのだと言い放つビヒョンラン。俺は貴方を斬り、王室の正当性を正すと言い放ち、ビヒョンランに槍を放つユシン。
戦う二人。鉄でできた扇子で、キムユシンの剣を防ぐビヒョンランだが、隙間からでた剣がビヒョンランの胸に、何で私を刺さなかったのですかと聞くユシンに、お前の大儀が俺の剣を砕いただけだと答えるビヒョンラン。世界の誰よりもお前を信じていた。お前の剣で死ねて、良かった。民を救ってくれ。俺の死が無駄にならないように・・・とユシンの腕の中で息を引き取るビヒョンラン。慟哭するユシン。

次話へ。