「大王の夢」29話

「大王の夢」29話

チェスジョン/青年期 チェサンウ(キムチュンチュ王役)、キムユソク/青年期 ノヨンハク(キムユシン役)、パクジュミ/青年期 ソンジュア(善徳女王:トンマン王女役)、イヨンア/青年期 キムヒョンス(スンマン皇后役)、チョンドンファン(キムヨンチュン役:キムチュンチュの父)、チョギョンスク(チョンミョン王女役:キムチュンチュの母)、チョソヨン(ポリ宮主役)、リナトグレース(ウンミョン皇后役)、ミンジア(ポフィ役)、チェイルファ(キムリヒョン役)、新羅真平王、金色狐(刺客)、ビヒョンラン(鬼門の首領)、葛文王(カルムナン王)、上大等(サンデドゥン:キムユシンの祖父)

トンマン王女の御前で。
チュンチュがビヒョンランと内通したと考えられているなら私も反逆罪で処刑してくださいと言うユシンに、私はチュンチュの忠誠を信じていると答えるトンマン王女。では、何で、チュンチュを逮捕しろという命を出したのですかと聞くユシンに、皇后が皇后の座を奪われ、王子の将来も終わったが、まだ、王子が父の直系ではないという噂が流れている。民心を分裂させることは反乱軍の剣よりももっと危ない。私が誰よりも寵愛しているチュンチュを打つことによって、誰も私の決定に反対することはできなくなり、王室の権威に服従するようになるだろう。チュンチュに逮捕令を出す前に、ソラブルを離れろと命じた。この事態が静まれば、チュンチュをもう一度呼び戻す。今は何よりも王室の正統性を打ち立てることが重要なのだと言うトンマン王女。

陛下、ビダムを信じているのですかと聞くユシンに、お前が何を心配しているのか、よくわかっている。ビダムは野心が強い者だ。ビダムの野心をこの国の正統性を守るための剣として使うだけだから、あまり心配するなと話すトンマン王女。

トンマン王女の御前で。
大王の摂政の座に付くトンマン王女。
唐の使者が・・・祝いとして・・・牡丹の刺繍の屏風を。
牡丹に蝶や蜂が飛んでいないので、香りのない牡丹に過ぎない・・・これは唐の皇帝が父の摂政に付いた私を・・・新羅を侮辱しているという意味で送ってきたものですと父に話すトンマン王女。

大王を擁立し、トンマン王女の王位就任に反対する臣下達を次々と虐殺していくビダム。
お前は朝廷の忠臣を殺すのかと聞くユシンに、これは俺の意思ではなく、王女様の意思だ。王女の心も掴めないものがどうして忠臣だといえるのか。俺はユシン公に失望したと去っていくビダム。

トンマン王女の御前で。
チュンチュの書簡を持ってくるキムユシン。
この国を正しく建てることができるのは唯一王女様だけだと思い、進言します。今は、国の正統性を打ち建てることが何よりも重要です。民は大王でなく、王女様に期待しています。民を刺激しないでください。摂政の座を守り、王位の座に付くことを主張しないでください。分裂した朝廷と民心を収拾できるのは王女様です。百済と和平を維持し、三韓統一することだけが戦乱を終えさせることができます。戦乱で一番苦しむのは民です。王民が忠誠を誓わせれば、国を正しく建てることができます。王女様が新羅と和平を結び、三韓統一をなし、太平の世を成す偉大な聖君になってくださると信じています・・・と。

大王の寝室で。
思い荷物を残して行かなければならない父を許してくれ・・・と息を引き取る大王。

トンマン王の御前で。
西暦632年、トンマン王女が新羅27代王に就任した。
朕は新羅の王として、新羅王室の正統性を受け継ぎ、四方の和平のために、君主の本分を果たす・・・四方の太平を成し遂げると言い放つトンマン王。

次話へ。