「大王の夢」54話 55話

「大王の夢」54話 55話

チェスジョン/青年期 チェサンウ(キムチュンチュ王役・ムヨル大王)、キムユソク/青年期 ノヨンハク(キムユシン役)、パクジュミ/青年期 ソンジュア(善徳女王:トンマン王女役)、イヨンア/青年期 キムヒョンス(スンマン皇后役)、チョンドンファン(キムヨンチュン役:キムチュンチュの父)、チョギョンスク(チョンミョン王女役:キムチュンチュの母)、チョソヨン(ポリ宮主役)、リナトグレース(ウンミョン皇后役)、ミンジア(ポフィ役)、チェイルファ(キムリヒョン役)、新羅真平王、金色狐(刺客)、ビヒョンラン(鬼門の首領)、葛文王(カルムナン王)、上大等(サンデドゥン:キムユシンの祖父)、ポブミン:チュンチュの息子

【54話】

百済境界の新羅陣営で。
百済王を降伏させることだけが、百済の民の被害を少なくする道だと言うムヨル大王に、私の考えも同じです。百済朝廷は我々が高句麗を打つのか、サビ城を打つのか、混乱しています。その混乱に乗じて百済の心臓部パビ城を攻撃しますと話すキムユシン。

唐の皇帝の御前で。
高句麗討伐のために、三韓に出兵し、新羅を助け、百済を征服したら、ソラブルに進撃し、新羅を討伐しろ。キムチュンチュとウイジャを始めとして、新羅、百済の全ての王族を長安に連行しろ。新羅も百済も植民地にすると配下に命じる唐の皇帝。

【55話】

百済ケベクの軍が新羅陣営を奇襲し・・・。
百済陣営で、祝宴を成す百済の王子・・・俺と兵士は宴会を楽しみに来たのではない。王命を受け、勝つために来たのだと机の上の酒を落とし、禁酒令をしく、俺の命に反抗するものは、軍令により処断すると言い放つケベク。大王陛下が出兵軍の首領に任命された以上、軍内にて規律を乱すものは、この剣で斬る。王子様であっても・・・と言い放つケベクであった。

桜道で。
酒を飲み、将棋を打つ百済のケベク将軍と新羅のキムユシン将軍。
サビ城攻撃を放棄したらどうだ。将軍がどんな計略を立てよう黄山部を通過することはできないと言うケベクに、王命を受けた将軍として、必ず、勝利して、サビ城を陥落させると言い放つキムユシン。
俺が出兵前に妻子を殺したのは、敗戦を恐れているのでなく、必ず、勝利するためだったと言うケベクに、わかっている。お前が妻子を斬る決意をしたから、兵士がお前の命と軍律をそむくことはないだろうと答えるキムユシン。唐軍がサビ城に向かっている。お前ひとりが新羅を防ぐとしても、百済の滅亡は防ぐことはできない。ヨンゲソムンの兵を借りて、唐軍に対抗しようというのかと言うキムユシンに、ここで新羅軍を抹殺した後に、戻って、唐軍に対抗するから心配ないと答えるケベク。俺は高句麗軍ではなく、百済辺境の軍を待っている。将軍が俺を倒せないなら、百済の全兵を集め、ソラブルに進撃し、ウォル城を陥落させ、新羅王キムチュンチュの首を斬ると言い放つケベクであった。

次話へ。