「大王の夢」60話 61話

「大王の夢」60話 61話

チェスジョン/青年期 チェサンウ(キムチュンチュ王役・ムヨル大王)、キムユソク/青年期 ノヨンハク(キ

ムユシン役)、パクジュミ/青年期 ソンジュア(善徳女王:トンマン王女役)、イヨンア/青年期 キムヒョン

ス(スンマン皇后役)、チョンドンファン(キムヨンチュン役:キムチュンチュの父)、チョギョンスク(チョ

ンミョン王女役:キムチュンチュの母)、チョソヨン(ポリ宮主役)、リナトグレース(ウンミョン皇后役)、

ミンジア(ポフィ役)、チェイルファ(キムリヒョン役)、新羅真平王、金色狐(刺客)、ビヒョンラン(鬼門の

首領)、葛文王(カルムナン王)、上大等(サンデドゥン:キムユシンの祖父)、ポブミン:チュンチュの息子

【60話】

ムヨル大王の御前で。
朕は三韓の民を救うという天命を受け、軍事行動に出た。今日の勝利は三韓の統一の始まりとなる。敗主

ウィジャを連れて来いと配下に命じるムヨル大王。
ムヨル大王の前に膝ま付くウィジャ。罪人ウィジャは新羅に玉印を捧げ、降伏を願い出るので、どうか受

け入れてくださいと言うウィジャに、敗主は戦乱を起こし、三韓の民を苦難に落としいれ、脅迫で民を迫

害した罪を認めるのかと聞くムヨル大王。全てが私が足らなかったせいです。天命に背き、君主の責任を

果たすことができなかったので、罪を受け入れます。かわいそうな百済の民に慈悲を与えてくださり、太

平の世を成し遂げられることを願うだけですと答えるウィジャであった。

何故、(キムユシン)大将軍と太子を攻撃し、唐と新羅の同盟を壊そうとしたのかと聞くムヨル大王に、私

は、皇帝の命に従っただけだと答える唐の将軍。
剣を抜き、この場で俺の剣で死ぬか、生きて、唐に帰るか、お前が唐と新羅の同盟を守るなら、朕は百済

の敗主を差し出す。唐の皇帝に国書を送り、お前の顔を立ててやる。どうするんだ。唐と新羅の同盟を壊

した乱心者として死ぬか。生きて帰り、三韓を植民地としようとする唐の皇帝の野心を取り除くか、お前

の生死を自ら決定しろと言い放つムヨル大王に、私は唐と新羅の同盟を守りますと答える唐の将軍。

長安に帰って皇帝に伝えろ。新羅のキムチュンチュの三韓統一の意思が強烈で、キムユシンが率いる忠義

のある兵士がいる以上、唐の百万大軍でも三韓に勝つことはできない・・・と。と言い放ち、去っていく

ムヨル大王であった。

【61話】

ムヨル大王の御前で。
大将軍は何故王命に背き、唐との無謀な戦争を起こそうとするのか。軍事行動を起こし、百済を滅ぼした意味は戦乱で苦労している民を救うためだったのに・・・忘れたのかと聞くムヨル大王に、私は大王陛下のお気持ちは誰よりも知っています。しかし、唐軍の略奪を野放しにすれば、百済の民が新羅を仇として見ます。唐軍を打たなkれば、彼らの反抗が強くなります。どうか、唐軍を打って、百済の民の心を掴んでください。それが百済征服の道につながるのですと答えるキムユシン将軍であった。

今、俺達が唐と戦い血を流せば、百済反乱軍はその機会をとらえて、新羅の背中から攻めて来るはずだ。高句麗はどうするんだ。大将軍は新羅軍の力だけで、高句麗軍に対抗し、平安城を陥落させられると信じているのか。唐を敵に回せば、我々新羅は、高句麗、百済反抗軍は勿論、日本軍に取り囲まれ、孤立無援の状態に陥ることがどうしてわからないのだ。俺は国の民を守る主君として、国の未来をかけて、唐軍と戦争することはしないと言い放つムヨル大王に、唐が新羅を植民地にすることを許すのですかと聞き返すキムユシン大将軍だが・・・。

俺は君主として命じる。新羅は唐との同盟を壊さない。唐軍と戦争を行わない。朝廷が俺の志を拒否するなら、三韓統一の大儀に挑戦する反逆罪とみなし、処刑すると言い放つムヨル大王であった。

高句麗に攻められるチルチュン城。
サビ城よりもチルチュン城を守ることが重要ですと言う太子だが・・・救援軍はサビ城の唐軍を助けに・・・。陥落するチルチュン城。

サビ城で。
大王陛下、チルチュン城の民が惨死したのに、どうして、唐軍の陣営にいるのですかと聞くキムユシン将軍に、俺がチルチュン城に行ったなら、このサビ城は百済反乱軍に陥落させられていただろう。そうなったら、このサビ城を取り戻すのに、更に、多くの兵の犠牲がでたはずだと答えるムヨル大王。
それでも、チルチュン城の民を救わなければなりませんでした。彼らは大王陛下に忠誠を誓い、税金を納める陛下の民でした。大王陛下が民を裏切ったなんて信じられません。これが本当に大王陛下が夢に見る三韓統一の道なんですか。私は大王陛下のお気持ちがわかりませんと言い放つキムユシン大将軍。

次話へ。