「奇皇后」9話

「奇皇后」9話

ハジウォン(キスンニャン役:高麗出身で元国の皇后)、チュジンモ(ワンユ役:高麗の国王)、チチャンウク(タファン役:元国の皇帝)、ペクチニ(タニシルリ役:ヨンチョルの娘、タファンの正室)、キムソヒョン(ファンテフ役:タファンの叔母)、チョンクァン(ヨンチョル役:元国最高の功臣)、イジェヨン(ワンゴ役:高麗王族出身の功臣)、キムヨンホ(ペクアン役:元国右丞相)、イムンシク(パンシヌ役:高麗王の宦官)、ユンヨンヒョン(チョンバキ役:高麗王配下)、キムチョンヒョン(タンギセ役:ヨンチョルの長男)、チンイハン(タルタル役:ペクアンの甥)、チャドジン(タプチャヘ役:ヨンチョルの次男)、キムミョンス(カジオ役:軍長、スンニャンの父)

元の宮殿で。
皇太后の指示で、オジンという宮女を・・・タファン皇帝の寝室へ連れて行く宦官。
側室から皇孫を生んでこそ大宰相と戦うことができるのです・・・今すぐ首をはねられてもかまいません・・・とタファン皇帝に言い放つ皇太后であった。

トルゴル族と対峙する陣営で。
ヨンビョンスに頭を打たれるワンユ前高麗王。
挫けてはいけません・・・また陛下に会いたいです・・・目を開けて、もう一度力を振り絞ってください。私には陛下だけが希望なのですというスンニャンの幻想で、息を吹き返し、とどめを刺さそうとして来たヨンビョンスを叩きのめすワンユ前高麗王。降伏するヨンビョンス。

タファン皇帝の執務室で。
宮女から皇孫を産ませようとしたと聞いたが、高麗で私にした誓いを忘れたというのですか。皇帝の座は着くよりも守るのが難しいのです。降りるときは首を捧げないといけないからですと言うヨンチョル大宰相に、申し訳ありませんでしたと涙を流して謝るタファン皇帝。
タナシル(皇后)が涙を流すことがあれば、宮殿を失います。どうか覚えておいてください。陛下・・・と威嚇し出て行くヨンチョル大宰相であった。

元の陣営で。
夜になる度に攻めてくるトルゴル族。
追いかけるペクアン将軍と配下だが・・・待ち伏せしているかもしれないと・・・追跡をやめさせるタルタル将軍。一方、眠らせないために、昼間も攻めてくる振りをするトルゴル族。

トルゴル族が退却する退路の地図を作れ。木と石を利用して武器を作れ。不足している武器の代わりに我々だけの秘密の武器が必要だ。秘密の武器を山に埋めろ。虎狩りと同じだ。彼らの移動経路に罠を仕掛けろ。武器を与えた兵士に剣術を教えろ・・・と配下に命じるワンユ前高麗王であった。

元の宮殿で。
タファン皇帝の命を取ろうとするスンニャンを止めるオジン。
お前の事情は聞かないわ。ここに連れて来られた高麗人は心に傷を持っているわ。しかし、お前が皇帝陛下を殺せば、この宮殿にいる全ての高麗人は死ぬの。高麗から来たという理由で・・・。宮殿はそういうところだわ。血も涙も慈悲もないところなの。私もここへ連れて来られるのに、殺したいヤツは一人や二人ではすまなかったわ。しかし、本当の復讐はそういうことじゃないわ。生き残って、私達をこんな目にあわせた奴らの上に立たなければ・・・それが本当の復讐よと言い放つオジン。涙を流して泣くスンニャンであった。

次話へ。