「奇皇后」12話 13話
ハジウォン(キスンニャン役:高麗出身で元国の皇后)、チュジンモ(ワンユ役:高麗の国王)、チチャンウク(タファン役:元国の皇帝)、ペクチニ(タニシルリ役:ヨンチョルの娘、タファンの正室)、キムソヒョン(ファンテフ役:タファンの叔母)、チョンクァン(ヨンチョル役:元国最高の功臣)、イジェヨン(ワンゴ役:高麗王族出身の功臣)、キムヨンホ(ペクアン役:元国右丞相)、イムンシク(パンシヌ役:高麗王の宦官)、ユンヨンヒョン(チョンバキ役:高麗王配下)、キムチョンヒョン(タンギセ役:ヨンチョルの長男)、チンイハン(タルタル役:ペクアンの甥)、チャドジン(タプチャヘ役:ヨンチョルの次男)、キムミョンス(カジオ役:軍長、スンニャンの父)
【12話】
トルゴル族の陣営で。
トルゴル族に捕まるペクアンとその配下。
退却する元軍。
宴会を催すトルゴル族陣営。
出陣準備をするワンユ元高麗王。
この戦いが最後の戦闘になる。敵は目の前だ。自らのために・・・と言い放ち、出陣するワンユ元高麗王とその配下達。
トルゴル族陣営に進入し、トルゴル族パトロ将軍を捕まえるワンユ元高麗王。
早く殺せ・・・と言い放つパトロ将軍だが・・・。
元の宮殿で。
死にたい。スンニャン・・・テチュン島で死んでおいたら良かったとため息をつくタファン皇帝。
何でお前がここにいるのだ。俺を笑いに来たのか。お前を裏切って得た座がこんなもんだと・・・こんな情けない座を守るためにお前を裏切ったのかと・・・それを聞きたいのか・・・とスンニャンに言い放つタファン皇帝であった。
【13話】
元の宮殿で。
死にたい。スンニャン・・・テチュン島で死んでおいたら良かったとため息をつくタファン皇帝。
何でお前がここにいるのだ。俺を笑いに来たのか。お前を裏切って得た座がこんなもんだと・・・こんな情けない座を守るためにお前を裏切ったのかと・・・それを聞きたいのか。笑え。情けないヤツだと・・・とスンニャンに言い放つタファン皇帝に、私に何も期待しないでください。何もしません。皇帝のためになることは一切・・・と言い放つスンニャンであった。
元の宮殿で。
皇帝の子を身ごもる側室。
トルゴル族の陣営で。
牢獄の門を開け・・・ペクアン将軍、タルタル将軍とヨンビョンスを配下に出させるワンユ元高麗王。
殺せ・・・と言うペクアン将軍の縄を切り・・・馬を与えろ・・・元と高麗は違うと言い放つワンユ元高麗王。パトロはどうしたと聞くタルタル将軍に、死体を持って来いと配下に命じるワンユ元高麗王。
パトロ将軍の副官だ。
私を生かす理由は・・・と聞くパトロ将軍に、剣を交えたのは元のためだ。敵の敵は同志だというではないか。重要なのは今ではなく、これから来る未来だから・・・未来がないから、一緒に作らなければいけないのではないか。海産物はすでに元国がつかんでいる。唯一、統治されていないのが絹の道だ。絹の道はトルゴルと高麗の生命線だ。俺の志を話しただけで、お前の答えを聞きたいわけじゃないと言うワンユ元高麗王。私はヨンビスだ。俺はワンユだと・・・。ワンユ、また会おうと去っていくヨンビスであった。
元の宮殿で。
宮殿の外に出してください。殿下を探しに行きたいのですと言うスンニャンに、お前の主人は俺だと言うタファン皇帝。身体はここにありますが、私の主人はひとりの方しかいませんと言うスンニャンに、もう聞きたくない。出て行けと命じるタファン皇帝。ヨンチョル宰相がお前を狙っている以上、俺の側を離れれば、お前の命はない。俺の側が一番安全なんだ。どうしようもないヤツだ・・・と心の中で、思うタファン皇帝であった。
次話へ。