「奇皇后」27話

ハジウォン(キスンニャン役:高麗出身で元国の皇后)、チュジンモ(ワンユ役:高麗の国王)、チチャンウク(タファン役:元国の皇帝)、ペクチニ(タニシルリ役:ヨンチョルの娘、タファンの正室)、キムソヒョン(ファンテフ役:タファンの叔母)、チョンクァン(ヨンチョル役:元国最高の功臣)、イジェヨン(ワンゴ役:高麗王族出身の功臣)、キムヨンホ(ペクアン役:元国右丞相)、イムンシク(パンシヌ役:高麗王の宦官)、ユンヨンヒョン(チョンバキ役:高麗王配下)、キムチョンヒョン(タンギセ役:ヨンチョルの長男)、チンイハン(タルタル役:ペクアンの甥)、チャドジン(タプチャヘ役:ヨンチョルの次男)、キムミョンス(カジオ役:軍長、スンニャンの父)
タルタル将軍。

宮殿で。
側室達に、避妊効果のある漢薬を飲ませるタニシルリ皇后。
何でお前は飲まないのか。私を疑っているのか。飲め。早く・・・と言い放つタニシルリ皇后。
そこへ、皇太后が・・・強制的に、避妊薬を飲ませるとは・・・と。
漢薬を床に捨てる奇氏。この漢薬を飲まないことは皇帝陛下に対する道理が立たないと思います。皇后陛下の命令を破ることはあっても、皇帝陛下に対して忠誠を誓わないことはできません。許してくださいと言い放つ奇氏(スンニャン)であった。

宮殿の書庫で。
白首文で陛下が文字を覚えたら、論語、孟子、大学・・・まで読破しなければいけません。できますか。何よりも陛下が文字を習っているという事実が絶対にわかってはいけませんと言うタルタル将軍に、考えていることがありますと答える奇氏であった。

皇帝陛下の部屋で。
ご馳走が並べられたテーブルの上に、本を出し、今日から毎晩、文字の勉強をします。王権を取り戻すためには、(王に献上される)要望書から把握しないといけません。まずは、白首文から始めます。この中の千文字を覚えないといけませんとタファン皇帝に話す奇氏。

皆は陛下が毎晩酒席をもうけていると思うはずです。陛下が勉強した紙はすぐに燃やさないといけません。文字を習っている痕跡を残してはいけません・・・と。

宮殿の書庫で。
陛下にどうやって教えればいいのか・・・道を見失ってしまいました。師匠の忠告を受けたくてお呼びしましたと言う奇氏に、私の忠告は必要ありません。答えは、貴方が持っているはずです。今は、習うことより、教えることにはやっています・・・と言うタルタル将軍。
私が間違っていると言っているのね・・・。のどが渇いた者が水をほしがるのと同じということでしょう・・・と、配下に語る奇氏。

宮殿で。
遅刻したことの罰に、下着だけにして、書庫に監禁し、本の模写を全て終えるまで、絶対に外に出さないだけでなく、水も食べ物も与えない・・・と配下に連れて行かせるタニシルリ皇后であった。

次話へ。