「奇皇后」31話

ハジウォン(キスンニャン役:高麗出身で元国の皇后)、チュジンモ(ワンユ役:高麗の国王)、チチャンウク(タファン役:元国の皇帝)、ペクチニ(タニシルリ役:ヨンチョルの娘、タファンの正室)、キムソヒョン(ファンテフ役:タファンの叔母)、チョンクァン(ヨンチョル役:元国最高の功臣)、イジェヨン(ワンゴ役:高麗王族出身の功臣)、キムヨンホ(ペクアン役:元国右丞相)、イムンシク(パンシヌ役:高麗王の宦官)、ユンヨンヒョン(チョンバキ役:高麗王配下)、キムチョンヒョン(タンギセ役:ヨンチョルの長男)、チンイハン(タルタル役:ペクアンの甥)、チャドジン(タプチャヘ役:ヨンチョルの次男)、キムミョンス(カジオ役:軍長、スンニャンの父)
タルタル将軍。

タファン皇帝の御前で。
3人の辺境首領が召集され・・・。
よく来た・・・と声をかける皇帝に・・・言葉が(話せるのですか)と驚く辺境首領達。
驚くな。今まで、大宰相を騙すために、口をつぐんでいただけだ。大宰相が今まで3人の皇帝がを代えてきた。今、4人目を代えようとしている・・・しかし、今回は相手を間違えたようだ。俺は先代の皇帝のようにやられはしない。お前達の力が必要だ。俺の支えになってくれるか・・・と辺境首領達に言い放つタファン皇帝に、王位継承で大宰相と戦うのは無謀ですと答える辺境首領。

俺の父が亡くなる時も、その時もこんなに卑怯なことをしたのか。お前達は既に皇帝を志に至らしめた逆賊だ。俺は今お前達に罪を償う機会を与えているのだと言うタファン皇帝に、王位継承だけが陛下の身を守る唯一の道です。どうか堪えてくださいと話す辺境首領達。

数年前に、偽札が出回って、その被害で、お前達は大宰相に莫大な借金をした。その偽札を配った者達がメバク商団だというのは知っているか。そのメバク商団の資金のバックが大宰相であることも知らないわけだな。大宰相が各辺境地にスパイを送り込み、お金になるものを全て奪っていったんだ。お前達にお金を融通し、再び、奪い、借金を棒引きにする条件で忠誠を誓わせ・・・大宰相にいいように遊ばれているなんて・・・と言うタファン皇帝。
スパイが誰なのですかと聞く辺境首領に、その前に、お前達が朕に何をしてくれるのか、先に考えろと命じるタファン皇帝であった。

宮殿で。
各辺境首領を集め、評定会議を開くヨンチョル大宰相。
そこへ、タファン皇帝が・・・。
書類を俺に渡せ・・・とヨンチョル大宰相に言うタファン皇帝。
書類を渡しながら、何をしようというのだ。文字を読む振りでもしようというのですかと小声で威嚇する大宰相。朕はこの場で、皇帝としてのすべての権力を差し出すことを願い、朕のあとを継ぐのはマー太子であり、太子が政治を治められる歳まで。太子の摂政を置く・・・と書類の内容を読み、この書類の内容は朕の意思とは違う。朕は王位継承をしない・・・よって、王子に王権を譲ることもないと言い放つタファン皇帝。

皇帝の意に従う者は席を立て・・・と言う大宰相。
大宰相がスパイを(辺境地に)入れたとは思っていないと立たない辺境首領達。
そこへ、タルタル将軍が大宰相のスパイを連行して来た・・・。
各辺境地に偽札を配ったメバク商団のスパイです・・・と話すタルタル将軍。
王位継承に反対します・・・とつぎつぎと立つ辺境首領達。
辺境首領達の意見がそうなら、私も・・・と言うヨンチョル大宰相の言葉をさえぎり、まだ、終わっていない。大宰相は私の肩の重みを軽くするためにこの国の政治を代わりに率いてくれて来ました。しかし、もう、大宰相に任せてきたが、その権利を取り戻そうと思います。苦労をかけました。王の印章を差し出しなさいと言い放つタファン皇帝であった。

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