「ザ・マミー/呪われた砂漠の女王」を見た。

「ザ・マミー/呪われた砂漠の女王」を見た。

主演はトム・クルーズ、もう55歳だっていうのに、アクションは、まだまだイケテルよね。

役柄は、米国軍人でありなから、陰では、遺跡、遺物を横流して、小遣い稼ぎする、ちょっとやんちゃな不良中年のニック役だ。
トム・クルーズには、中年という言葉は似合わないんだが、ちょいワルオヤジも変だし、音的に心地いいのは、ちょいワルナイスミドルというところか?

影の主役が古代エジプトの王女、アマネット役のソフィア・プテラだ。こちらが主役と言っていいぐらいの存在感を醸し出していた。

王位を継ぐはずだったが、王の側室に男児が生まれ…
王位継承の道を閉ざされるのだ。
自ら死の神と契約し、王位を奪う道を選ぶが、事が発覚し、生きたまま、ミイラにされてしまったのだ。

それが5000年のときを超え、蘇るのだ。
警官達の口から生気を吸い取り、少しづつかつての美しい肉体を取り戻して行く様は凄いと感じた。

最初は、包帯と骨と肉片の塊でグロテスクで嫌悪感を感じているのだが、それが人を襲う度に綺麗になっていく様はエロティシズムを感じるほどで、その美貌が、自分の心を惑わすのだ。

あ〜2Dで良かった。3Dだったらヤバかったかも。
女王アマネットが入った棺を軍用機で輸送する時に、飛行機のフロントガラスにカラスの大群が衝突して来たり、ミイラが警官の口にとびついたりする場面が3Dで、自分目掛けて飛んで来たらと考えるとそれだけでも、おぞましい。

面白かったのだが、もっと王女アマネットの人生にスポットを当てて映像化してくれたら、良かったのにと、思ったのは自分だけだろうか。

王女アマネットの幼少時代、王位継承の道を外された時ももっと葛藤があったはずだから、その心の動きをもっと突き詰めて撮って欲しかったし、シナリオからは外れるが、現代に蘇った時に、王女アマネットがトム・クルーズに恋して、契約した死の神と心の中で戦い、自らの命を自分でたつなんて設定だったら、最後に感動して泣けて良かったのではないかと思うのだ。

最後がミイラ、ゾンビのホラー映画の悪退治で終わってしまったのが、残念だった。
スピンオフで作ってくれたらいいな。