「獬豸(ヘチ)」13話

「獬豸(ヘチ)」13話

チョン・イル(延礽君・ヨニングン役:後の英祖王)、クォン・ユル(パクムンス役:監察官)、コ・アラ(ヨジ役:茶母・歩く人間兵器)、パク・フン(タルムン役:ならず者組織の頭目)、イ・ギョンヨン(ミン・ジノン役:西人老論(ソインノロン)勢力の頭目)、チョン・スノン(チュ・ヨンハン役:司憲府(サホンブ)の監察官)、チェ・ミンチョル(ユンヒョク役:クムスジョ派の代表・司憲府(サホンブ)監察官)、チョン・ペス(チャンダル役:司憲府(サホンブ)監察官)、アン・スンギュン(アボン役:司憲府(サホンブ)監察官)、イ・ピルモ(ハン・チョンソク役:司憲府(サホンブ)監察官)、ハン・スンヒョン(朝鮮20代王・粛宗(キョンジョン)王)、ナム・キエ(インウォン王后)、ノ・ヨンハク(延齢君(ヨルリョングン)役)、ソン・ジシン(セジャピン:粛宗(キョンジョン)王の正室)、ノ・ヨンハク(延齢君・ヨルリョングン役)、チョン・ムンシン(密豊君・ミルプングン役)、ハン・サンジン(ウィ・ピョンジュ役:司憲府(サホンブ)監察官)、イ・ピルモ(ハン・ジョンソク役:司憲府(サホンブ)監察官)、ハン・サジン(ウイ・ピョンジュ役::司憲府(サホンブ)監察官、ト・ギソク(ケドル役)、キム・ジョンス(イ・イギョム役:西人老論(ソインノロン)、パク・ジョン(チョホン役:側室)、イ・ウォンジェ(キム・チャンジュン役)、イム・ホ(イ・グァンジャ役:少論)、チェ・ミンチョル(ユン・ヒョク役:司憲府(サホンブ)監察官)ソン・ビョンホ(チョ・テグ役:少論頭目)

宮殿で。
人間は皆同じです。自分の命が危なくなれば、何でもするようになるのです。この宮殿で、世継王子を取り巻く欲望の嵐が吹き荒れます。春風じゃありません、その風には血に臭いが伴いますとヨニングンに言い放つミルプングン。

タルムンの館で。
ミルプングンが訪ねて来て、欲望の嵐が吹き荒れると警告して来た。何か企んでいる様子だった。本当に、ミルプングンの動きに変なところはないというのかと聞くヨニングンに、ありませんでしたと答えるタルムン。宮殿に流れていた妙な雰囲気はミルプングンとは関係がないということか。王が俺を警戒していると言うヨニングンに、調べてみますと言うタルムンだが・・・。

王の部屋で。
二度と欲を待たないようにその罪を償わせなければなりませんと言うチョ・テグ大監に、世継王子が傷つく可能性もある。代理政治は世継王子は知らないことかも知れないのに・・・と言う王。東宮殿の役割は王権を助けるものであって、脅かすものではありません。しかし、代理政治という言葉が出たということはすでに世継王子が王権を脅かす存在になったという意味ですと言うチョ・テグ大監。

ヨニングンの部屋で。
代理政治の要望書が出されたことを知るヨニングン。
怒って外に飛び出すヨニングン。

宮殿で。
ミン・ジノン大監、代理政治の要望書、お前の仕業か聞いていると言うヨニングンに、万一、私が画策したものなら、書き写された要望書を見ているんですか・・・と書き写された要望書を取り上げるミン・ジノン大監。私ではないということです。世継王子。この事のバックが誰なのか、わかっていないということですと言い放つミン・ジノン大監。

歩きながら、そうだ。ミン・ジノンじゃない。俺みたいに当惑した顔をしていた・・・タルムン・・・あいつが間違えるはずがない。ミルプングンでなければ、誰がこんなことを・・・と悩むヨニングンであった。

王の御前で。
要望書は全部読んだか。どう考える。世継王子。お前に俺が担っている国事を任せろという言葉を・・・。俺はこの進言が当然だと思う。実際にお前は民の心を掴み、改革を推し進めようとしたではないか。王の俺の代わりにだ。お前に代理政治を任せ。国事を任せようと思うと言う王。
王の玉座の前に、椅子が運び込まれ・・・ここに座って、政務をしろ。俺は全てから手を引き、後ろに下がっているからと言い放つ王。

宮殿で。
白装束になり・・・石床に座るヨニングン。
王に代理政治を取り消しして貰う為に、席藁待罪をするヨニングン。
そこへ、少論のイ・グァンジャ大監が・・・。
師匠も疑っているのですか。私が王座を狙い、王を脅かすと・・・。師匠が私に言った言葉のように・・・世継王子を信じられない訳は、それです。王権を望むことができるということ・・・と言うヨニングン。

片親が奴隷だからということではありません。世継王子を認められないのは、血ではなく、能力、それが最初だから・・・と言ったイ・グァンジャ大監の言葉を思い出しながら、結局、こんな事になるしかなかったのか。俺は何もできないということかと嘆くヨニングンであった。

歩きながら、私が王としての能力を証明すれば、私を認められるということですか。政治を仕切る王の才能を見せれば・・・と聞くヨニングンの姿・・・何がそんなに痛かったのか、何の為にその手に剣を持たなければならなかったのか、彼らに罪を問う前に、まず、それを知りたかったのです。私の考えを言ってもいいですかと言い放ったヨニングンの姿・・・を思い出すイ・グァンジャ大監。
皇后に、王と世継王子を仲たがいさせる謀略です・・・と仲裁を申し出るイ・グァンジャ大監。

雨が降っても座り続けるヨニングン。

ミルプングンと手を組み、陰謀の罪で、イ・イギョム大監達の孫達を逮捕するウイ・ピョンジュ。

宮殿で。
倒れる寸前の限界の状態のヨニングン。
そこへ、ミルプングンが・・・。
水筒を落とし、水でも飲んで休みながらしたら・・・身体を壊すか心配です。耐えなければ・・・俺の手でみじめに追い出さなければいけないのに・・・死んでしまったら・・・駄目だ。俺が寂しいじゃないかと言うミルプングンに、自分の心配でもしておけ・・・俺が必ずお前を殺してやると言い放つヨニングン。

ヨニングンの前に、王が現れ・・・。
それでもお前を信じようとした。お前が俺の弟だと・・・しかし、お前は俺に剣を向けようとしたんだな・・・と書簡をヨニングンの前に落とす王。
王座を狙い、欲をかいたと言う王。

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