「月が浮かぶ川」1話

「月が浮かぶ川」1話

キム・ソヒョン(2役 ①ピョンガン:成人した王女/ヨム・カジン:暗殺者役 ②ヨン・ワンフ:中殿・正室)、ナ・イヌ(オンダル役:スンノブ族長オンヒョブの息子)、イ・ジフン(コ・ゴン役:ケルブ首領コ・ウォンピョの長男)、キム・ボムレ(ピョンウォン王役)、チャ・グァンス(チンピル役:クァンノブ首領)、ワン・ビンナ(チン妃役:王の側室、チンピル首領の娘)、キ・ウンセ(ヒョン妃役:王の側室)、パク・サンフン(世継王子ウォン役)、クォン・ファフン(26代高句麗ヨンヤン王役)、チョンウク(サ・ウナム役:スンノブ首領)、キム・ドンヨン(サ・プンゲ役:オンダルの友)、イ・ヘヨン(コ・ウォンピョ役:ケロブ首領)、チョン・インギョム(ヘ・ジウォル役:ソノ部首領)、チェ・ユファ(へ・モヨン役:ソノ部首領へ・ジウォルの養女)、チョ・テグァン(ウォルグァン僧侶:元高句麗大将軍)、ハン・ジェヨン(トゥ・ジュンソ役:暗殺集団ジョンジュパン首領)、リュ・ウィヒョン(タラサン役:暗殺者、双子の兄)、キム・フィジョン(タラジン役:暗殺者、双子の妹)、(ソン・イルオブ役:チョルノブ大将軍、ウォルガン僧侶)

宮殿で
コ・ウォンピョと秘密裏に会うチン妃(側室)。
大王は硝子みたいな方だ。嫉妬心を少しでも起こさせればすぐに壊れるはずだ。ヨン・ワンフ(正室)の寝床に隠しておけ・・・と赤い封筒に入った手紙をチンビ妃(側室)に渡すコ・ウォンピョ。

ふたりの様子を物陰から見ているピョンガン王女。
ピョンガン王女が見ていたことに気が付いたコ・ウォンピョは、階段で、見ても見なかったことにすること、聞いても思い出さないことが王室の平和につながりますと脅すのであった。

宮殿の剣術修練場で。
コ・ゴンから剣術を習うピョンガン王女。
コ・ウォンピョに脅されたことに怒りを感じながら一心に剣を振るピョンガン王女。
塩の独占権の話は聞いたでしょ。チェガ会議が大王を脅迫していることも・・・もしかしたら、遠くない将来、私がコ師匠の父上を斬るかもしれない。そうなったら私たちは復讐関係になってしまうわと言うピョンガン王女に、王室への忠誠を果たすのでそんなことにはなりませんと言うコ・ゴン。

王室と家門の内、片方を選ばなければいけないとしたら・・・と聞くピョンガン王女に、両方とも必要ありません。私は王女を選びますので・・・と言い放つコ・ゴンであった。

巡礼に向かうヨン・ワンフ(正室:ピョンガン王女の母)とピョンガン王女。

宮殿で
玉座に座っている大王。
中殿(ヨン・ワンフ)は、チョルノブ(実家)へ行く前に、スンノブに寄ると言っていたと言う大王に、では、王妃様は、オンヒョブ将軍に会いに行ったということですかと大王の嫉妬心を起こさせるように誘導するコ・ウォンピョ。

宮殿で
玉座で寝ている大王。
国境を攻めてきたトルゴル族を一層したソン・イルオブ大将軍をほめたたえる自分とお腹の大きいヨン・ワンフ王妃とソン・イルオブ大将軍との関係を疑う自分を夢に見る大王。

夢を見て起きるとチン妃(側室)が傍に。
噂は忘れてください。幼い王妃(ヨン・ワンフ)と婚礼し、10か月もたたないのに王女が生まれたとか・・・そのタイミングでソン・イルオブ大将軍が出家したとか・・・とヨン・ワンフ王妃への大王の疑いの思いを増長させようと誘導するチン妃(側室)。
王女の血統を疑っているのかと怒る大王に、隠しても形跡は残るものですと畳みかけるチン妃(側室)。
怒って出ていく大王・・・そこへ、ヨン・ワンフ王妃が巡礼中にイルブラン寺に向かったと情報が入る。

※ソン・イルオブ大将軍は、現在、イルブラン寺の僧侶。
大王が王妃の寝室を調べると、赤い封筒に入った手紙が・・・。
そこには、私の愛する人に会いに行きますという内容が・・・。

スンノブが納める国境の城で。
コ・ウォンピョが先頭に立って王室を狙っています。王子まで狙うようになることはいうまでもありませんと言うヨン・ワンフ王妃に、しかし、私はひとりの武人です。政治権力には関心もないし、知りませんと言うスンノブ族長オンヒョブ。
今回、大王が塩の独占を禁じたのに、私設兵士まで動員して脅迫して来ました。これは王室ではなく、民を守って欲しいという願いですと言うヨン・ワンフ王妃。

そこへ、ピョンガン王女が・・・。
そうです。コ・ウォンピョは悪い人です。私に何も言うなと言いました。確かに見たのに・・・と言うピョンガン王女に、何を見たのと聞くヨン・ワンフ王妃。何日か前に、コ・ウォンピョとチン妃(側室)が秘密裏に会っていたの。巡礼の準備が出来たことをチン妃(側室)がコ・ウォンピョに話していたわと答えるピョンガン王女に、何故、今になって話すのと怒りながら・・・行きなさいと命じるヨン・ワンフ王妃。

戻らないと・・・コ・ウォンピョが今回の巡礼を疑っているなら、何か企んでいるはずだわと言うヨン・ワンフ王妃に、今は、護衛の兵士がいないので危険です。私が村に行って、兵を連れてくるまで待っていてくださいと言うスンノブ族長オンヒョブ。

村で
コ・ウォンピョの兵が村を焼き払い、村人を殺し・・・。
スンノブを謀反人の逆賊に仕立てるコ・ウォンピョの計略だ。
一旦、イルブラン寺に避難し、僧侶に助けを求めれば、平壌城まで行けるはずですと言い、オンダルに王妃と王女をイルブラン寺に道案内するように命じるスンノブ族長オンヒョブ。
私はここに残ります。私のせいなのにどうして民を捨てて逃げられますか。私が事を納めますと言い、ピョンガン王女だけをオンダルと共に逃がすヨン・ワンフ王妃。

コ・ウォンピョの配下の兵に、すぐに、兵を引けと命じるヨン・ワンフ王妃だが・・・。
そこへ、コ・ウォンピョが兵を率いてやってくる。

巡礼に行ったと思ったのに、謀反を企てていたのですかと言うコ・ウォンピョに、今からでも兵を引け。王妃を殺して無事でいられると思うのと言い放つヨン・ワンフ王妃。
王妃を処断しろと言った方は大王ですと言い、弓矢を兵に放たせるコ・ウォンピョ。
ヨン・ワンフ王妃と共に戦うスンノブ兵士達だが・・・。
ヨン・ワンフ王妃に向けて、矢を放つコ・ウォンピョ。
腹部に刺さった矢を掴みながら、死んでもお前を許さない。お前は絶対に高句麗を得ることはできないと言うヨン・ワンフ王妃に、高句麗はすでに俺の物だと言い放つコ・ウォンピョであった。命尽きるヨン・ワンフ王妃。
自ら逆賊であることを認めれば、残った者は、生かしてやると言うコ・ウォンピョに仕方なく従うスンノブ族長オンヒョブ。

山の崖で
オンダルと共に崖を登るピョンガン王女。
縄が切れ、崖から海に落ちるオンダル。必死で川岸まで這い上がるオンダル。
崖を登り切り、イルブラン寺に着くピョンガン王女だが、そこには、ウォルガンはどこだ。殺してやると叫ぶ大王が自ら兵を率い僧侶を殺している姿が・・・寺は火の海と化し・・・。
隠れて見ているピョンガン王女を気絶させ連れ去る反高句麗暗殺組織首領。

洞窟で。
薬を飲ませ、ピョンガン王女の全ての記憶を無くさせる暗殺組織首領。
ヨム・カジンと言う名前で、暗殺者として育てられるピョンガン王女であった。
・・・7年後へ・・・

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