「大王の夢」25話

「大王の夢」25話

チェスジョン/青年期 チェサンウ(キムチュンチュ王役)、キムユソク/青年期 ノヨンハク(キムユシン役)、パクジュミ/青年期 ソンジュア(善徳女王:トンマン王女役)、イヨンア/青年期 キムヒョンス(スンマン皇后役)、チョンドンファン(キムヨンチュン役:キムチュンチュの父)、チョギョンスク(チョンミョン王女役:キムチュンチュの母)、チョソヨン(ポリ宮主役)、リナトグレース(ウンミョン皇后役)、ミンジア(ポフィ役)、チェイルファ(キムリヒョン役)、新羅真平王、金色狐(刺客)、ビヒョンラン(鬼門の首領)、葛文王(カルムナン王)、上大等(サンデドゥン:キムユシンの祖父)

ヨナ(皇后の本当の娘:シノが隠れて育てて来た)を助けるために、キムユシンを刺すビヒョンラン。

大耶城で。
大耶城のビダムを訪ねるキムチュンチュ。
皇后の軍と戦うために兵士を借りに来たというキムチュンチュに、百済軍と対面する辺境だ。配下の兵士をソラブルに送ったら、百済兵の侵略で城が陥落すると反対するビダム。大耶城を守るより、王女様を守ることがもっと重要だと言うキムチュンチュに、百済と内通し、国を売り飛ばすという噂は本当だったのだなと言い放つビダム。すぐに、反逆者を逮捕しろ・・・と配下に命じるビダム。

ビダムの部屋で。
俺に兵士を借りに来たと言ったかと聞くビダムに、そうだと答えるチュンチュ。
俺は辺境の将軍だが、王室と朝廷を取り巻く状況はよく知っている。俺に兵士を借りに来た理由も・・・。俺が兵士を貸したら、王女と風月主(チュンチュ)は何をくれるのだと言うビダムに、忠臣が大儀でなく、利益を追求するのかと言い放つチュンチュ。

王女様の大義名分が正しいと思っているだろうが、百姓が立ち皇后の反逆に立ち向かわないのか考えたことがあるのか。百姓は誰が摂政になろうとも、貧しい状況はかわらないから、見物しているのだ。家門の危機がある貴族だけが、生死をかけて戦うだけなのだと言い放つビダム。

いいだろう。ソラブルにすぐに進撃し、王室と朝廷に反逆する群れを全て倒してやる。俺に朝廷をくれ。そうすれば、俺の命をかけて、風月主(チュンチュ)を王座に付けてやると言い放つビダムに、俺に反逆しろというのかと立ち上がるキムチュンチュ。

大王は失望されている。王女は危機に陥ったこの国を率いていけない。我ら二人がこの国を救い、正しく打ち建てようという忠誠から言っているのだ。俺の兵を借りたいなら、決断しろ。風月主(チュンチュ)の大儀を天下に轟かしてみろと言うビダムであった。

ビダムの部屋で。
決断を下したかと聞くビダムに、男として生まれたからには、大儀を成し遂げたい。俺はこのままソラブルに帰る。天下を取るには民の心を掴むことだ。俺はここに来て城主の心を掴むことができなかったから、帰ると言い放つキムチュンチュ。
ビダン公は、皇后が大儀を踏み潰し、民を迫害し、この国を壊すのを見ているだけなのか・・・と言い放ち出て行くチュンチュ。

宮殿で。
皇后の配下に軟禁されたヨナを助け出すシノ。
キムユシンの妹、ポウィを訪ね・・・ヨナを頼むシノ。

崖の上で。
俺が初めてソラブルに来たとき、民を迫害する王室と朝廷に、泣くだけの幼い子供だった。俺がビヒョンランと縁を結ばなかったら、盗賊の首領になり、死刑になっていたことだろうと言うユシンに、父の恨みを晴らすためなら、後でもう一度来い。その身体では俺の相手はできないと言い放つビヒョンラン。
俺の父を殺したのは、ヨナを助けるためだったことは知っている。心臓を避けて、臓器と骨を痛めないように刺したのもよくわかっている。ビヒョンランが俺の父の恩讐だとしても、俺を殺そうとしても、許せる。しかし、俺が許せないのは、民を救うという大儀を持っていたビヒョンランが自ら大儀を裏切り、反逆者の首領になったことだ。どうしてだ。ビヒョンラン、昔のビヒョンランに戻ってくれ。俺と手を組んで、皇后と戦い、大儀を取り戻そうと言うユシンに、戻るには、もう遅い。俺は王子を王座につけるために、どんな地獄も耐え抜く。奴隷たちが主人になる世界を作れば、俺の志をわかってくれる時が来るだろうと言い放つビヒョンランであった。

次話へ。