「獬豸(ヘチ)」16話

「獬豸(ヘチ)」16話

チョン・イル(延礽君・ヨニングン役:後の英祖王)、クォン・ユル(パクムンス役:監察官)、コ・アラ(ヨジ役:茶母・歩く人間兵器)、パク・フン(タルムン役:ならず者組織の頭目)、イ・ギョンヨン(ミン・ジノン役:西人老論(ソインノロン)勢力の頭目)、チョン・スノン(チュ・ヨンハン役:司憲府(サホンブ)の監察官)、チェ・ミンチョル(ユンヒョク役:クムスジョ派の代表・司憲府(サホンブ)監察官)、チョン・ペス(チャンダル役:司憲府(サホンブ)監察官)、アン・スンギュン(アボン役:司憲府(サホンブ)監察官)、イ・ピルモ(ハン・チョンソク役:司憲府(サホンブ)監察官)、ハン・スンヒョン(朝鮮20代王・粛宗(キョンジョン)王)、ナム・キエ(インウォン王后)、ノ・ヨンハク(延齢君(ヨルリョングン)役)、ソン・ジシン(セジャピン:粛宗(キョンジョン)王の正室)、ノ・ヨンハク(延齢君・ヨルリョングン役)、チョン・ムンシン(密豊君・ミルプングン役)、ハン・サンジン(ウィ・ピョンジュ役:司憲府(サホンブ)監察官)、イ・ピルモ(ハン・ジョンソク役:司憲府(サホンブ)監察官)、ハン・サジン(ウイ・ピョンジュ役::司憲府(サホンブ)監察官、ト・ギソク(ケドル役)、キム・ジョンス(イ・イギョム役:西人老論(ソインノロン)、パク・ジョン(チョホン役:側室)、イ・ウォンジェ(キム・チャンジュン役)、イム・ホ(イ・グァンジャ役:少論)、チェ・ミンチョル(ユン・ヒョク役:司憲府(サホンブ)監察官)ソン・ビョンホ(チョ・テグ役:少論頭目)

宮殿で。
宮殿内に侵入するミルプングン。
王に会いに来たんじゃない。俺はお前と行く。世継王子。ひとりで死ぬと思っているのか。一緒に行こう。死んでもお前を連れて行くとヨニングンの前で言い放つミルプングン。連行されるミルプングン。

取調室で。
ヨルリョングンを殺したのもお前だろと聞くヨニングンに、俺が、違う。覚えておけ。お前は兄の為に死ぬんだ。間違えた。ヨルリョングンを殺したのは、お前だ。お前が俺の妨害をしなければ、ヨルリョングンが死ぬことはなかったと言うミルプングン。何で俺じゃなくてお前なんだ。俺がお前と何が違うんと言うんだ。お前みたいな卑しい者が得られた立場を何で俺じゃ駄目なんだと叫ぶミルプングンの襟首を掴み、必ず、罪を裁く。どんなことがあっても、最後まで・・・とミルプングンに言い放つヨニングン。

笑うミルプングンに、何故、貴方じゃなくて、世継王子なのか、本当にその理由が気になりますか。選択が違っていたからです。貴方と世継王子は・・・誰でもひとりの人間の今を作るのは自分自身の選択による結果ですと言い放つイ・グァンジャ大監。

取調室の外で。
選択が違うとはどういう意味か聞いてもいいですかと聞くヨニングンに、まさか、本当に分からないのですか。この位置に来るまで世継王子は、いつも自分よりももっと大きな大義のための選択をして来たことを、そして、それは、未来の王として、私とチョヒョンミョンが世継王子を選んだ理由でもありますと言うイ・グァンジャ大監であった。

道端で。
ミルプングンの処刑式(毒殺)がいつになるのか。早くした方が良くないですか。ちょっと気になることがあります。幽閉に向かう日、ミルプングンの表情が・・・とヨニングンに話すタルムン。

王の御前で。
左大臣と右大臣を呼んだのは、頼みごとがあったからだ。今日、世継王子に代理政治を任せる教示が出る。もう、決めたことだ。混乱している朝廷を一新するためだとミン・ジノン大監とチョ・テグ大監に話す王であった。

王の御前で。
代理政治の命を受け、玉座の前の椅子に座り、今日から私は王の命を受け、この席に座り、お前達と一緒に国事を論じることになった。当然、足りないところもあると思うが全ての忠臣の教えに期待すると臣下の前で宣言するヨニングン。司憲府の大司憲長官としてイ・グァンジャを任命する。新任イ・グァンジャは前に出て王命を受けろと言うヨニングン。新任大司憲長官イ・グァンジャ。この国の長い間の腐敗は結局忠臣を監視し、公平に法を執行する司憲府が責務を果たせなかったからだ。よって、司憲府の改革という大きな責務をお前に任せると言うヨニングンに、命を掛けて成し遂げますと答えるイ・グァンジャ大司憲長官。

宮殿で。
司憲府の首領を変えただけで、組織が変わりません。知っているはずですよねと言うミン・ジノン大監に、勿論、知らない訳が・・・だから首領ひとり変えただけで、これを終わらせようとは思いませんと言うヨニングン。あの夜、ミルプングンが捕まるべきじゃなかった。あの夜、宮殿でミルプングンを見かけたので話したまでです。何で機会があったのに逃げなかったのか。残念でと言うミン・ジノン大監に、あの夜、ミルプングンを見たと・・・と言うヨニングン。私はミルプングンの罪が分かりませんでした。だから、私は告発する理由がありませんでしたと言い去ろうとするミン・ジノン大監に、ミルプングンに逃げる機会があったとは、どういうことですかと聞くヨニングンだが・・・。

ミルプングンは8時に入廷し、捕まったのは10時だった。ミルプングンは十分に逃げる時間があったのに、宮殿に残っていたのだ。何故。何をするために・・・悩むヨニングン。

幽閉地で。
今、しなければいけないことは何か。まだ、俺達は終わっていない・・・と笑うミルプングン。

王の部屋で。
薬を飲んで血を吐いて倒れる王。
内医院の薬を与えてはいけませんと王の部屋に入って行って、薬の器を捨てるヨニングン。

 

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