「奇皇后」16話

「奇皇后」16話

ハジウォン(キスンニャン役:高麗出身で元国の皇后)、チュジンモ(ワンユ役:高麗の国王)、チチャンウク(タファン役:元国の皇帝)、ペクチニ(タニシルリ役:ヨンチョルの娘、タファンの正室)、キムソヒョン(ファンテフ役:タファンの叔母)、チョンクァン(ヨンチョル役:元国最高の功臣)、イジェヨン(ワンゴ役:高麗王族出身の功臣)、キムヨンホ(ペクアン役:元国右丞相)、イムンシク(パンシヌ役:高麗王の宦官)、ユンヨンヒョン(チョンバキ役:高麗王配下)、キムチョンヒョン(タンギセ役:ヨンチョルの長男)、チンイハン(タルタル役:ペクアンの甥)、チャドジン(タプチャヘ役:ヨンチョルの次男)、キムミョンス(カジオ役:軍長、スンニャンの父)

元の宮殿で。
王印を書類に押しているヨンチョル大宰相。
最後の書類を広げると・・・そこには、血で書かれた文字が・・・ミョンジョン皇帝の慟哭は地に埋められ、ヨンチョルの笑いは天を突き刺した。皇帝の血書が現れた時、天地が震動し、血の雨が降る・・・と、誰だ。お前は・・・ヨンチョルに挑戦状を突きつけるとは、誰だと思いをめぐらすヨンチョル大宰相。

高麗村で。
高麗村で、守備隊長の死体が発見されたと聞き、高麗村を操作するタンギセ将軍達。
井戸から死体が出て、誰かが死体を持っていったようだが、目が悪くて、人相はわからないと答える高麗村村長だが・・・他の村民が元高麗王が来たことがあると告白し・・・。

元の宮殿、ヨンチョル宰相の執務室で。
ヨンチョルに呼ばれるワンユ元高麗王。
高麗村には、どんな理由で行ったんだ。疫病を怖がることもなく行ったのなら、理由があるはずだと聞くヨンチョル宰相に、私が無能なために連れて来られた人々です。私が民を訪ねるのにそんな疫病なんて関係ありません。彼らがかわいそうで、賞金の千両をすべてあげてきたのです。廃主は民の面倒を見てはいけないというのですかと言い放つワンユ元高麗王。

高麗村で、複雑な事件が起きているのだ。疑われることをするな。俺はお前を疑いたくない。疑いは心の病気だ。お前を遠ざけたくないのだ。もう、戻れ・・・と言うヨンチョル宰相。

父上は、アイツに過度な好意を示しているようですが・・・と言う息子タンギセ将軍に、能力が高く危険な者ほど、進んで登用するのだ。人を使う方法をまだわかっていないのかと言い放つヨンチョル宰相。

ワンユ元高麗王の部屋で。
元の人々が一番恐れるのがなんだか知っているか、天だ。天の啓示を俺が出す。事件説明、息子が失踪するやいなや、父が心配し、血を吐きながら泣いた。父は、家の外に出なかった。結局、息子は死んだ。犯人が逮捕され、ヨンギョンに連行中、父が犯人を殴り殺す事件が発生。もう、被害者の家門は滅亡した。父の罪を処理しなかったから、今日それを判断してくれ・・・と水で消える墨で文字を書くワンユ元高麗王。その書面を配下に張り出させ・・・。

そこに、雨が・・・。
文字が消え始め、「明」「宗皇帝」「書」「出」「燕鐵(ヨンチョル)」「三代」「没落」の文字が残り・・・。宗皇帝の血書が現れれば、燕鐵(ヨンチョル)三代が没落する・・・と。

ヨンチョル宰相の執務室で。
怒り狂うヨンチョル宰相。
玉座に座っているヨンチョル宰相。
皇帝、皇后を呼び・・・陛下の父上が血書を残したって・・・その血書で誰かが俺の首を狙っている・・・と言い放つヨンチョル宰相。
そこへ、ヨンチョル宰相の軍隊が乱入し・・・。
何か知っているのではないですか・・・と聞くヨンチョル宰相に、私は何も知りません。信じてくださいと答えるタファン皇帝。人々はこのヨンチョルが皇帝を二回変えたと言います。なら、三回変えることができないと思いますか。死んだように過ごしなさい。誰が来ても・・・とタファン皇帝に言い放つヨンチョル宰相であった。

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