「獬豸(ヘチ)」20話
チョン・イル(延礽君・ヨニングン役:後の英祖王)、クォン・ユル(パクムンス役:監察官)、コ・アラ(ヨジ役:茶母・歩く人間兵器)、パク・フン(タルムン役:ならず者組織の頭目)、イ・ギョンヨン(ミン・ジノン役:西人老論(ソインノロン)勢力の頭目)、チョン・スノン(チュ・ヨンハン役:司憲府(サホンブ)の監察官)、チェ・ミンチョル(ユンヒョク役:クムスジョ派の代表・司憲府(サホンブ)監察官)、チョン・ペス(チャンダル役:司憲府(サホンブ)監察官)、アン・スンギュン(アボン役:司憲府(サホンブ)監察官)、イ・ピルモ(ハン・チョンソク役:司憲府(サホンブ)監察官)、ハン・スンヒョン(朝鮮20代王・粛宗(キョンジョン)王)、ナム・キエ(インウォン王后)、ノ・ヨンハク(延齢君(ヨルリョングン)役)、ソン・ジシン(セジャピン:粛宗(キョンジョン)王の正室)、ノ・ヨンハク(延齢君・ヨルリョングン役)、チョン・ムンシン(密豊君・ミルプングン役)、ハン・サンジン(ウィ・ピョンジュ役:司憲府(サホンブ)監察官)、イ・ピルモ(ハン・ジョンソク役:司憲府(サホンブ)監察官)、ハン・サジン(ウイ・ピョンジュ役::司憲府(サホンブ)監察官、ト・ギソク(ケドル役)、キム・ジョンス(イ・イギョム役:西人老論(ソインノロン)、パク・ジョン(チョホン役:側室)、イ・ウォンジェ(キム・チャンジュン役)、イム・ホ(イ・グァンジャ役:少論)、チェ・ミンチョル(ユン・ヒョク役:司憲府(サホンブ)監察官)ソン・ビョンホ(チョ・テグ役:少論頭目)、イ・インジャ将軍:イミョンデグンの孫)
活人署で。
国も活人署も信じられない。家族を返せと押し寄せる病人の家族達。
そこへ、英祖王(ヨニングン)が・・・。
何をしているのだ。医者と看護婦は病人を起こせ。何で病人を膝まづかせているのだ・・・お前達が何を心配しているのかはわかっている。都城にどんな噂が流れているのか・・・その為に、この病気に・・・怖さを感じているのも・・・しかし、この国の王である俺は決して俺の民を捨てない。この病気は必ず治すことができるから・・・俺はお前達にそれを言いに来たのだ。俺はこの都城の地を半歩でもでない。最後まで民と一緒にいる。そして、この疫病を治す方法を探し、お前達を救うから、ちょっとの間、耐えて待っていてくれ。この国の王である俺が必ずこの約束を守るから・・・と言い放つ英祖王(ヨニングン)であった。
直接、ここまで来られるとは・・・私達みたいなものの為に・・・王様がこんな大変な場所まで・・・王様・・・王様・・・と涙する民達だった。
街で。
ウィ・ピョンジュが武器庫を管理する役人に接触していたことを調べ上げるパクムンス。
王の執務室で。
こんな時に宮殿の外に出られるとは・・・民をいたわる気持ちは大切ですが、だが、そんな危険な所へは、忠臣を送るべきですと言うミン・ジノン大監に、役に立つか、これが唯一の方法だったのに・・・わかっている。王である俺が出て行ったことは、一方で無策なことだというのは・・・しかし、俺が直接出て行かなければ、暴動直前の民心を掴むことができるのか、何をするか、どのようにするか、今、重要なことは、誰がするのかということだ。左大臣の言葉通り、民を守るのは王と忠臣、我々全ての仕事だ。だから、我々は、我々の仕事をしよう。これは、活人署の患者達の名簿だが、何ヵ所かの井戸水を飲んでいることがわかる。最初に話したように、これは陰謀だ。問題のある井戸水を廃止し、都城の民には綺麗な水を与えよと左大臣に命じ、病気が発生した理由はあとで解決するとして、チョンジュの疫病を治した同じ処方で薬を作り、都城の患者を治療しろと右大臣に命じる英祖王(ヨニングン)。
右大臣の執務室で。
(都城の民にチョンジュの疫病を治した同じ処方で作った薬を飲ませることを聞き)前王だけでも足りなくて都城の民まで殺そうというのですかと反対する配下達に、お前らに代案はあるのか、少なくても王は方法を探している。危険な活人署に直接行かれ・・・と言う左大臣だが・・・決して王に従うことはできませんと出て行く配下達。
そこへ、左大臣が入って来る・・・。
これが我々がする仕事の難しさだ。敵なら最後まで戦うのだが、政治も人がすることだから、理解できる時がある。王の前で俺が黙ったのは、この老人の俺が若い王にひとつ習ったからだ。だから、お前も苦しいんだろ。敵である王が理解できるから・・・認めなければいけないから・・・と言う左大臣に、そうだ。誰でもない俺の敵であるお前が誰よりも俺の心情をわかっているのだから・・・と話す右大臣であった。
活人署で。
薬の効果が現れ、治っていく患者達。
皇太后も回復して・・・。
タルムン頭目のアジトで。
パクムンスからここに来れば王に会えると聞き来ましたというイ・グァンジャ大監。
パクムンスがチョンジュの役所でウィ・ピョンジュを見たという情報、ミルプングンの妾をチョンジュの近くで目撃されたという情報、疫病の出発地がチョンジュであるという情報を聞く英祖王(ヨニングン)。都城まで疫病を広め、莫大なビラを配った者達です。反逆勢力は簡単に片づけられる者ではありませんと言うタルムン。
夜の街で。
ウィ・ピョンジュに会い、武器庫の鍵を渡すチョンジュの役人。
ウィ・ピョンジュを尾行し、イ・インジャ将軍の山のアジトをつきとめるパクムンス。
ミルプングンが侵入者に気が付き・・・捜索が開始されるが・・・。
馬に乗って逃げるパクムンス。
クーデターを早める・・・と配下に命じるイ・インジャ将軍。
タルムン頭目を通じて、英祖王(ヨニングン)にその情報を伝えるパクムンス。
王座の前で。
南人のイ・インジャが幽閉地からミルプングンとウィ・ピョンジュを脱獄させ、チョンジュで反逆を企てている。その間者が都城、宮殿の中にまで入っているという情報が入って来た。それで二人を呼んだのだ。頼みがある・・・右大臣と左大臣に話す英祖王(ヨニングン)。
朝廷で。。
イ・グァンジャ大監を連れ、英祖王(ヨニングン)が入って来る。
新任兵曹判書イ・グァンジャと都長官チョヒョンミンだと紹介する英祖王(ヨニングン)。
右大臣の執務室で。
陰謀の組織があるというのは本当ですかと言う配下に、まだ可能性だが、今回の疫病を反逆者の仕業だと思っておられると言う右大臣。陰謀の他の情報はありますかと聞く配下に、あるとしたら黙っているか、そこまでがわかってきる全てだ。だから不安で、イ・グァンジャとチョヒョンミンを王が呼んだんだと言う右大臣。
それを聞いて、動き出す間者達。
間者の捕盗隊長等を逮捕しに行く兵曹判書イ・グァンジャ。
他の間者を捕まえに行くパクムンスと司憲府監察官。
宮殿で。
一方、間者の内軍長が英祖王(ヨニングン)の命を狙い、王の元へ向かう。
内軍の動きに異変を感じたヨジは、王の元へ。
止まれ・・・とヨジが内軍長に戦いを挑み・・・。
首を絞められているヨジの基へ、その手を放せ・・・と剣を内軍長に向ける英祖王(ヨニングン)。
宮殿で。
兵曹判書イ・グァンジャ、パクムンス、王の命を受け、反逆者を捕まえましたと報告する兵曹判書イ・グァンジャ。
王の執務室で。
反逆者の勢力がどれくらいになるのかと聞く英祖王(ヨニングン)に、確かではありませんが、数千を越えます。もっと、重要なことは、それが全てではないということです。キョンサン、チョンラ、ピョンファンドまで同時にクーデターを起こす計画ですと話すパクムンス。
反逆軍の手によってチョンジュ城が陥落したとの情報が入る・・・。
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