韓国ドラマ「武神」55話
キムジュヒョク(キムジュン役[金俊]:奴隷)、キムギュリ(ソンイ役)、パクサンミン(チェヤンベク役:奴隷)、イジュヒョン(キム・ヤクソン役)、ホンアルム(ウォル役:奴婢)、チョンボソク(チェウ役:チェチュンホンの息子役)、チョン・ンモ(チェヤン:チェウの弟)
キムジュンの家で。
閣下就任の宴会が開かれ・・・。
テジョ陛下が蒙古に行くと聞き、太子の身分では理解ができるが、今は駄目です。高麗の主人があいつらの前で頭を下げてはいけません。駄目です。身の危険が起これば、誰が責任を取るのですか。膝まづきに行くのだ。国を売ってはいけない。絶対にやってはいけないことだと反対するキムジュン。
陛下の前で。
高麗の運命が俺が蒙古に陳情に行くか、いかないかにかかっている。行って来ないといけないと言うテジョ陛下に、絶対駄目ですと言うキムジュン。
キムジュンの前に出て、膝まづくテジョ陛下。陛下、なんてことをなさっているのですかと聞くキムジュンに、行く前に頭を下げたかった。これは、全高麗の民と天にいらっしゃる先祖に対する謝罪だ。これ以上、止めないでください。檀君以来だれもやったことのない地獄の道を行く情けない君主だ。だが、俺ひとり、後ろ指を指されることで、民が平安で、江都が保護されるならその道を選ぶのだと言う陛下。
陛下、戦えます。耐えられます。行ってはいけません。陛下と言うキムジュンに、許可しないならここで舌を噛み切って死ぬ。それだけ切迫しているのだ。今回は俺の願いを聞いてくれと言う陛下。
陛下、何でこんなことをするのですか。何で、歴史の前で罪を犯そうとするのですかと言うキムジュンに、30年の戦争だった。この高麗には残っているものは何もない。俺が悪口を言われている間に、国を再建してくれと頼む陛下に、陛下・・・と涙ぐむキムジュンであった。
キムジュンの家で。
誰よりも軍人を優待しないといけない。彼らが高麗の力だ。訓練の成果によって、賞を与えろ。位を与え、奴隷として貢献したものは、奴隷の身分を免除しろ。誰でも軍に入れば、出世できるという考えを植えつけないといけない。それがすなわち国を愛する基本だと配下に命じるキムジュンであった。
殿下の前で。
殿下、殿下はチェウ閣下の孫にあたります。私が一番尊名する人生の師です。蒙古に落とされそうになった高麗を救った方です。今、陛下は降伏の道を進んでいます。いつまでも高麗が膝まづいてはおられません。殿下、そのことを心に刻んでおいてください。チェ氏都房の愛国心を覚えておかなければいけません。近い将来殿下は国の主人になります。高麗の未来を考えてくださいということです。今の陛下のように、蒙古に弱い面を見せてはいけませんと言うキムジュンであった。
陛下の御前で。
もう、蒙古との戦争はない。しかし、彼らの条件を受け入れざるを得なかったと言う陛下。
1万の兵をだせというのですか。蒙古と戦わないだけであって、血を流す戦争は続けなければいけないということではないですか。陛下はどういった利益を持って来られたのですか。陛下が頭を下げられたことは、高麗が頭を下げたことと同じです。そうやって全てを捧げるのに、何で行くと言ったのですか。何を得たというのですか。彼らの手先になろうとしているのではないですか。我々の軍隊で日本を征服するといったではないかと、文官達に言い放つキムジュン。
次話へ。