「大王の夢」19話
チェスジョン/青年期 チェサンウ(キムチュンチュ王役)、キムユソク/青年期 ノヨンハク(キムユシン役)
、パクジュミ/青年期 ソンジュア(善徳女王:トンマン王女役)、イヨンア/青年期 キムヒョンス(スンマン
皇后役)、チョンドンファン(キムヨンチュン役:キムチュンチュの父)、チョギョンスク(チョンミョン王
女役:キムチュンチュの母)、チョソヨン(ポリ宮主役)、リナトグレース(ウンミョン皇后役)、ミンジア(
ポフィ役)、チェイルファ(キムリヒョン役)、新羅真平王、金色狐(刺客)、ビヒョンラン(鬼門の首領)、葛
文王(カルムナン王)、上大等(サンデドゥン:祖父)
王の御前で。
王子の世継宣布をする大王。
王室を守り、国を守る花朗は王子の世継就任に賛同することはできませんと言い放つキムチュンチュ。
王室と国の将来のために、世継就任に反対しますと言い放つキムチュンチュ。
どんな理由で反対するのかと聞く大王に、世継になり、将来、王の位を継承すれば、タンハンソン以北の
土地を百済に差し出すことになります。私は花朗の責務を果たすために、世継就任に反対するのです。そ
の理由はこの書簡に書いてありますと言い放つキムチュンチュであった。
百済の光倉院(倉庫)で。
倉庫から大王がスンマン皇后に与えた香ろうを盗み出すキムチュンチュ。
スンマン皇后の刺客が・・・。危機一髪のところへ、百済王子の配下が・・・これで、王子がお前に助け
てもらった命・・・返した・・・という配下に、その香ろうを渡すキムチュンチュ。
ソラブルに戻って行くキムチュンチュとキムユシン。
スンマン皇后の部屋で。
香ろうをチュンチュに奪われるとは、私を殺すきか・・・香ろうをすぐに持って来い。トンマンとチュン
チュを殺してでも持って来いと配下に怒り、言い放つスンマン皇后。
そこへ、皇后が探しているのはこれですか・・・と香ろうを持ってビヒョンラン(鬼門の首領)が現れる。
天下のビヒョンランが私の味方になってくれるなら、怖いものなどあるものか・・・と喜ぶスンマン皇后
。
宮殿の通路で。
鬼門であり、スンマン皇后の侍女がビヒョンランの後を追って来る。
鬼門を討伐しろという命を出したのが皇后だということを忘れたのですか。皇后は、王子の世継選抜の害
になると罪がない鬼門を惨殺したのです。私は1日に何百回も心の中で、皇后の食事に毒をいれ、寝ている
皇后の胸に剣を刺すことを想像しました。しかし、主君がその恩讐と手を組むなんて・・・と涙する侍女
に、お前の心はよくわかる。いかし、この国と王室を壊すには、皇后の力を借りざるを得ない。心配する
な。志を成し遂げれば、皇后は俺の手で殺す。それまでは、皇后を無事であるように誠心誠意尽くせと命
じ、去って行くビヒョンランであった。
王の御前で。
大王に香ろうを差し出すスンマン皇后。
私が潔白であることを信じてくれますよねと言うスンマン皇后に、この香ろうは偽物だ。世継襲名式の次
の日に、命じて作らせた偽物だと香ろうを投げつける大王。
大王は私に百済に行って、この香ろうを盗むふりをしろと命じられました。私は、香ろうを盗んだのでは
なく、盗むふりだけしただけなのに、皇后がこの香ろうを本物だと信じ、百済王と内通した事実を覆い隠
すために、持って行かれたのですと語るキムチュンチュ。
これ以上、皇后の言葉を信じない。百済と内通した反逆者として、皇后の位を剥奪し、幽閉すると言い放
つ大王であった。
スンマン皇后の秘密軍事訓練所。
沢山の武士が訓練を・・・。
兵の士気ははどうだ。私はこんな時のために、莫大な財産を使い、軍を準備した。時が来たようだと配下
に言い放つスンマン皇后。
そこへ、ビヒョンランが・・・こんな壊れたやつらで朝廷をひっくり返すことはできない。朝廷がどんな
に腐ったといっても、国の軍と花朗まで合わせれば、勝算はないと言うビヒョンランに、なにか秘策があ
るのかと聞き返すスンマン皇后。皇后が信じてくれるなら、私と鬼門が先鋒を勤めますと言い放つビヒョ
ンランであった。
宮殿で。
宮殿を襲撃するビヒョンランと鬼門。
大王を剣を向け、父の王座を取り戻しに来たと言い放つビヒョンラン。
次話へ。