「大王の夢」40話

「大王の夢」40話

チェスジョン/青年期 チェサンウ(キムチュンチュ王役)、キムユソク/青年期 ノヨンハク(キムユシン役)

、パクジュミ/青年期 ソンジュア(善徳女王:トンマン王女役)、イヨンア/青年期 キムヒョンス(スンマン

皇后役)、チョンドンファン(キムヨンチュン役:キムチュンチュの父)、チョギョンスク(チョンミョン王

女役:キムチュンチュの母)、チョソヨン(ポリ宮主役)、リナトグレース(ウンミョン皇后役)、ミンジア(

ポフィ役)、チェイルファ(キムリヒョン役)、新羅真平王、金色狐(刺客)、ビヒョンラン(鬼門の首領)、葛

文王(カルムナン王)、上大等(サンデドゥン:キムユシンの祖父)、ポブミン:チュンチュの息子

チュンチュの家で。
チュンチュ公とこの国の将来を議論しに来た。俺の手で、チュンチュ公を王位に付け、この国に新しい天

を開こうと思う。チュンチュ公、俺の手を握ってくれるか・・・と手を差し出すビダム。

俺を王位に付けようなんて、どんな野望で企てているのか。反逆者に仕立て上げようというのかと聞くチュンチュに、チュンチュ公が俺の手を握ったなら、この国が光輝くのに・・・と答えるビダム。

王位に付く太子を決めるのは大王陛下の固有の権利なのに、どうして臣下の身でありながら口にするのかと言うチュンチュに、高句麗との戦争は避けられないし、百済も攻勢に転じるし、三韓の地が戦乱になる。民の心を掴むには王室が強固でなければいけない。高句麗のヨンゲソムンが王室と朝廷を掌握している。百済も太子を立て、戦乱に準備している。ところで、我々新羅はどうだ。大王は女性だと嘲笑され、後継者もいない。チュンチュ公、この国のために、誰が国を引き継ぐのか、考えたことがあるだろう。大王の王位を継承する者が誰だ。チュンチュ公を推薦する。チュンチュ公を王位に付け、忠誠を誓う。三韓統一を成し遂げる君主になれるのだ。どうだ。俺の思いを受け入れてくれるかと言い放つビダム。

俺が王位に付くのを拒めばどうするのか。ビダム公、自ら王位に付き、新しい世界を開くのか。君主は天が決める。民が天だ。大王に信頼され、民に願われるものが王位に付くのだ。ビダム公が王位に付きたければ、野心を捨て、民を苦痛から救い、民の力を得よ。そうすれば、俺がビダム公を王位に付けるのに誰よりも率先する。しかし、お前が王位に付きたい野心で民を迫害するなら。俺の手で、お前の野心を斬る。ビダム公、覚えておけ。民の心を得られない野心はただの欲望だと言い放つチュンチュであった。

チュンチュの家で。
アルチョン公が高句麗に出兵するなんて、安心できますと言うチュンチュに、出兵する前に、大王陛下にお前を太子にと推薦しようと思うのだが、お前の気持ちはどうだと聞くアルチョン公。
今は戦乱を収拾するのが急務です。太子任命はその後で論議しても遅くはありません。大王陛下の私に対する寵愛が大きいからと言って、私が太子に任命されれば、私に対する信頼を失くし、私の一挙手一投足を疑うようになります。私は大王陛下に侍り、忠言するだけで十分ですと言うチュンチュであった。

大王陛下の部屋で。
私を太子に推薦するという噂のために、心を乱されているのですかと聞くチュンチュに、私に子供がいないから、将来、王位を譲るなら、一番近い忠臣であり、民の信頼のあるお前を太子にするのが当然だと思っているのだが、私の心が揺れているのかわからないと答えるトンマン女王。
大王陛下が私を太子にしてくれるとしても、私は即位しません。私は大王陛下の後を継いではいけない者です。私は大王陛下の忠臣で満足ですと言うチュンチュに、ひとつの嘘もないのか。本当に嘘はないのかと3回聞き返すトンマン女王。私の忠誠を信じてくださいと答えるチュンチュであったが・・・。

ビダムの計略で、チュンチュを王位に付ける謀反者として、アルチョン公が捕まり、アルチョン公が高句麗に出兵する前に秘密裏にチュンチュ公と会い、キムチュンチュを王位につけるために、朝廷をまとめると言ったことを自白したと、トンマン女王に告げるビダム。
チュンチュを自ら裁いて、嘘であれば、ビダムの命を取ることを条件にチュンチュを捕まえる命令を下すトンマン女王。

逮捕令が出たことを知り・・・。
もう大王陛下の信頼を失っているから信じてくれないだろうと船で日本へ逃げるチュンチュであった。

次話へ。