「大王の夢」46話

「大王の夢」46話

チェスジョン/青年期 チェサンウ(キムチュンチュ王役)、キムユソク/青年期 ノヨンハク(キムユシン役)、パクジュミ/青年期 ソンジュア(善徳女王:トンマン王女役)、イヨンア/青年期 キムヒョンス(スンマン皇后役)、チョンドンファン(キムヨンチュン役:キムチュンチュの父)、チョギョンスク(チョンミョン王女役:キムチュンチュの母)、チョソヨン(ポリ宮主役)、リナトグレース(ウンミョン皇后役)、ミンジア(ポフィ役)、チェイルファ(キムリヒョン役)、新羅真平王、金色狐(刺客)、ビヒョンラン(鬼門の首領)、葛文王(カルムナン王)、上大等(サンデドゥン:キムユシンの祖父)、ポブミン:チュンチュの息子

トンマン女王の御前で。
反逆者の首領ビダムと反逆者の群れを追い出すと言うトンマン女王に、王室の宝物庫を開き、民の飢えを解決し、フンスン公の鉄騎兵を呼び戻し、王宮を防御すれば、勝利の可能性がありますと言うチュンチュ。鉄騎兵がいない間に百済が攻めてこないかと聞くトンマン女王に、百済王が私を送り返してくれたので、国が平定されるまでは侵略してこないと思いますと答えるチュンチュ。

ビダムと単独で会うチュンチュ。
俺を王座に付けることができるか。ビダム公はこの国のために俺を王にし、三韓統一をなすと言った。ビダム公、今でも俺と手を握ることができるか・・・そういうことだ。ビダム公が俺と手を握ることができないのは、自分が王位につくために俺を利用するためだったと思っていいのか。一人の心も掴めないものが民の心を得て、天下を取ろうというのか。今でも遅くない。大王陛下に罪を告白し、臣下の道理を果たせと言い放ち、去っていくチュンチュの手を掴み、チュンチュ公と手を取って、三韓統一を成し遂げようという思いは今も変わらない。しかし、王座に上がる者は、チュンチュ公ではなく、この俺だ。お前が俺と手を握り、俺を王位に座らせることができるか。スンマン王女が王位に付くなら、国が滅びる。その前に、俺の手で、女王の勢力を打倒し、新天地を開くと言い放つビダム。

俺が反逆者なら、チュンチュ公は何なのだ。俺はチュンチュ公に王座を与えるというのに、それを拒否する理由は何なのだと言うビダムに、俺は怖いのだ。君主の間違った判断で、数万の民を殺してしまう王の座が怖いのだ。俺の命なら一千回投げ捨てても耐えられる。しかし、民ひとりの命を救えないなら、国の君主になれるというのか。お前が本当に革命を起こすというのなら、数万の命を犠牲にすることを考えるのでなく、ただ、ひとりの民のために、王位を手放す決意をするはずだ。それが三韓統一を成し遂げられる君主の素質なのだと答えるチュンチュ。
俺は剣で、高句麗と百済を打って、新羅の夢を成し遂げる君主となると言い放つビダムであった。

ビダムとトンマン女王の兵が激突する。
戦いの最中に、毒によって命を引き取るトンマン女王。

次話へ。