「奇皇后」6話

「奇皇后」6話

ハジウォン(キスンニャン役:高麗出身で元国の皇后)、チュジンモ(ワンユ役:高麗の国王)、チチャンウク(タファン役:元国の皇帝)、ペクチニ(タニシルリ役:ヨンチョルの娘、タファンの正室)、キムソヒョン(ファンテフ役:タファンの叔母)、チョンクァン(ヨンチョル役:元国最高の功臣)、イジェヨン(ワンゴ役:高麗王族出身の功臣)、キムヨンホ(ペクアン役:元国右丞相)、イムンシク(パンシヌ役:高麗王の宦官)、ユンヨンヒョン(チョンバキ役:高麗王配下)、キムチョンヒョン(タンギセ役:ヨンチョルの長男)、チンイハン(タルタル役:ペクアンの甥)、チャドジン(タプチャヘ役:ヨンチョルの次男)、キムミョンス(カジオ役:軍長、スンニャンの父)

高麗の宮殿で。
ワンユ王の許可もなく、高麗を元に捧げる決定をする臣下達。
大国の法でその罪(高麗の領地で元の皇太子を殺させてしまった罪)を問うと言うヨンチョル宰相に、皇太子は俺が殺した。俺の独断でやったことだ。臣下と高麗の民には罪はない。だから、王位を剥奪する前に、この場で殺してくれ。俺を殺して、この高麗を放っておいてくれと言い放つワンユ高麗王。

そこへ、皇太子の死体を持ってきましたと裏切り者のヨンビョンスが入ってくる。
縛られたスンニャンと棺おけが・・・。
棺おけの中身を確認するペクアンとタルタル・・・皇太子が生きていることに気がつく二人だが・・・。
知らん振りする二人。
棺おけは宮殿の中へ・・・。
棺おけの前で、皇太子殿下・・・先に行かれてしまうとは・・・と膝まづいて泣く振りをするヨンチョル宰相と元の臣下達。

陛下・・・皇太子は生きています。死んでいませんと話すスンニャン。棺おけの中から、元の皇太子が飛び起き・・・。

どういうことですかと睨み付けるヨンチョル宰相。
皇太子を殺そうとしたのが、彼らだということを明らかにしてくださいと叫ぶスンニャンだが・・・
誰が誰を殺そうとしたんですかと凄むヨンチョル宰相に、何も言えずに・・・倒れた振りをする皇太子。

生きて帰って来てくれて、良かったとスンニャンを抱くワンユ高麗王であった。

宮殿で。
ワンユ高麗王、ヨンチョル宰相、スンニャン達の前で、高麗の兵士達だったと嘘をつく皇太子。
嘘です。何で嘘をつくんですかと叫ぶスンニャンだが・・・キジオ(スンニャンの父)が剣を振って、俺をと言い放つ皇太子であった。

牢獄で。
申し訳ない。娘よ。お前の母を守れなかったこの情けない父を・・・とスンニャンの手に指で書き亡くなるスンニャンの父、キジオであった。駄目よ・・・父上・・・と泣き叫ぶスンニャンであった。

元皇太子の部屋で。
入って来たヨンチョル宰相の前に、膝まづき、助けてくれと泣く皇太子。
二度と、誰の前でも、涙を見せてはいけないし、膝まづいてもいけません。私の前にいるのは皇帝陛下だからですと言うヨンチョル宰相に、(アイツに全てを渡してくださいというペガンの忠告どおり)主人は私ではありません。私の席ではありません。大宰相(ヨンチョル)がその座に座ってください。私が捧げられるものは全て捧げますと言い放つ皇太子。

もしかして、俺が探していた皇帝はコイツなのかも知れないと思い始めるヨンチョル宰相。

私を生かしてください。ただ、平穏に暮らしたいだけですと言う皇太子に、これからはこのヨンチョルがあなたを保護します。その代わりに、ひとつ約束してください。私の娘、タナシルを皇后に迎えなければなりませんと言うヨンチョル宰相。
皇帝は天が決めるというヨンチョル宰相に、ヨンチョルの手を握り、天も大宰相の許可を受けなければならないでしょうとほめ殺す皇太子。この年寄りが天の許可を得ましたから安心してくださいと得意げになるヨンチョル宰相。ありがとうございます・・・とヨンチョル宰相の前に膝まづき、心の中で、スンニャン、俺はここで死ぬわけにはいかない。生き残って、父の恨みを晴らすと思う皇太子であった。

一方、牢獄の中で。
皇太子、お前を必ず殺してやる・・・私の手で殺して、私の父と高麗の恨みを晴らしてやると誓うスンニャンであった。

高麗の王宮で。
ワンユ王の王位を剥奪し、元に連行する決定を下すファン皇太子。

元の宮殿で。
皇帝陛下の地位に付くファン皇太子。

次話へ。