韓国ドラマ「カインとアベル」最終回(ネタばれ)です。
主演:ソジソップ(イチョイン役:救急医学科医師)、シンヒョンジュン(イソンウ役:整形外科医)、チェジョンアン(キムソヨン役:チョインとソンウの初恋の女性)、ハンジミン(オヨンジ役)
探しに来たヨンジに、ヨンジ氏もそう思いますか。ひとりしかいない兄貴の手術をしない悪いヤツだと…いいえ、私は先生の気持ちが分かります。手術をすることよりもしない今の心が辛いということは知っています。しかし、先生は中国で会った脱北者に手術をしてくれて、手紙までくれた人です。兄、恩讐の前に、先生は医者であり、兄は先生の手術を受けたい患者じゃないですか…と言うヨンジだが…。今回は俺の好きなようにする…と言うチョインに、先生の思うにしてください…と父の手紙を渡すヨンジであった。
手術室に入り、兄ソンウの手術を始めるチョインだが…。
意識を取り戻すソンウだが、植物状態に…。
チョンジュに整理をしに行きます。先生は兄の手術をした後から、心が平穏じゃないみたいです。先生の心が平穏になったら私を連れに来て下さい。言ってきます…と言うヨンジを抱きしめ、必ず迎えに行く…と言うチョインであった。
・・・1ヵ月後・・・
部屋に入って来たチョインに、ごめんないさい。チョイン、2ヶ月になるか、2年になるか、いつか償うから…。本当にごめんなさい…と謝る副院長(母)であった。その時は母と呼んでくれるか、私も息子と呼んでもいいかな…と思う副院長(母)であった。
一方、部屋を飛び出し、病院のソファで、泣きながら、母と呼びたいです。今じゃなく、いつか母…ともう一度呼ぶことができるか…と思うチョインであった。
チョンジュで。
昔のオガンホの時の服装と自転車でヨンジを迎えに行くチョイン。
本当にイチョイン先生ですか…と叫ぶヨンジに、そうだ…とジェスチャーをするチョイン。チョインの胸に飛び込むヨンジであった。
ヨンジにキスするチョイン。
自転車でふたり乗りをしながら・・・。
ヨンジ氏…俺を忘れた訳じゃないだろと言うチョインに、一瞬でも忘れたことはないわと答えるヨンジ。チョンジュで暮らそうか。チョンジュににいたときが一番幸せだった気がすると言うチョインに、チョンジュでも、ソウルでも先生だけが側にいれば幸せですと言うヨンジであった。
オガンチョルの遺影の前で。
ヨンジ氏と結婚します。それで挨拶しに来ました…と報告するチョイン。
ガンチョル兄貴、兄貴との約束を守る為じゃありません。ヨンジ氏をとても愛してしまったから…と心の中で呟くチョインであった。
車椅子に乗ったイソンウと海を眺めながら・・・。
イソンウ・・・その監獄・・・飽き飽きしていないか。俺にした罪の為に、自ら作った監獄なら、もう出て来い。イソンウ、本当に許せないことが何か分かるか。俺達が一番輝いて美しかった時代に二度と戻れなくしたことだ。戻りたくてしょうがないないのに、もう二度と戻れないじゃないか。俺が世界で一番愛していた兄貴も会えなくなったじゃないか。ソンウ兄貴、その時代に二度と戻れなくても、もう、戻って来いと肩に手を乗せるチョインの手を握り、泣くソンウであった。
ある記憶は探そうとすれば探せるけど、どんなに消そうとしても、絶対に消せない記憶もある。人として生きるということは、消せない記憶を作らないように、堂々と歩いて行けるように苦労する過程なのかもしれない。
消せない記憶もやはり人だけが消すことができる・・・。
・・・完・・・